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srngです
自衛よろしくお願いします
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奏斗とセラ夫が二人で少し”お返し”をしに行ってしまった。
事務所には私1人。
まだ結構怪我が痛いなぁ、なんて思いながら残っている仕事を思い出し、パソコンの前に座る。
探し物を探す依頼、脱走したペットを見つける依頼、1日だけのボディガードをする依頼、今日も依頼が沢山入っている。
依頼を引き受けるならセラ夫とよく話し合って決めないといけないなぁ、なんて思いながら手元のカップに手を伸ばすと中身は空っぽだった。
コーヒーを入れるため立ち上がりマグカップを持ち上げる。そのまま不意に窓を見た時だった。
[この前の奴らと同じブローチ…]
窓の外にはこの前私を襲ってきた奴らと同じ組織だということが分かるブローチをつけた奴らがこちらに向かって来ているのが見えた。
マグカップを机に置き、事務所の扉を施錠する。窓も閉めてカーテンの隙間から奴らを観察する。
武器はナイフと適当な銃辺りだろう。
人混みを通る奴らが持てる武器はそのくらいだ。
いつもだったらどうにか対処できるだろうが、生憎怪我を負っている。それに人も居ない。
汗が頬を伝い、悪寒が走る。
セラ夫達はきっと奴らのアジトに入って気づいているだろうけれど、ここからだと道が曲がりくねっていて時間がかかる。
直線距離ならそこまで遠くも無いが、何せ立地的な問題でその辺は面倒くさい。
そんな事を考えている間にも奴らはこちらに向かってくる。
私は一応の為に護身用の銃を手にし、
物陰に潜む。まだ奴らは来ないだろうが窓に向かって発砲する可能性だってある。
そんな事を思った矢先横にあった窓が音を立てて割れた。奴らが撃ったのだろう。
私は一層気配を消し銃を握った。
数分後、事務所の扉が蹴破られる。
《なんだ?アイツ逃げたのか?》
《いや、立地と建物の構造的に逃げれないはずだ。》
クソ、立地や構造まで把握してから来たのかこいつら、
私は銃を持つ敵の足と手に向かって発砲した。
バンッと鈍い音と鉄のような匂い。
敵は銃を落とし足を撃たれて動けないはずだ。 あとはナイフを持った奴らが2人。
撃ったとしても外せばきっと私は死ぬ。
どうする。なんて考えていた時だった。
私の目の前に赤いフードの大男が現れ、その場に居た奴らをサッと制圧した。
[セラ夫、貴方何処から…!]
<んー?窓空いてたから!>
どうやら先程撃たれて割れた窓から入ってきたようだ。
[でもどうやってここまで、]
<直線距離なら近いじゃん?だからその辺の建物飛び越えてきた!>
[貴方そういう事しますよね…]
その辺の建物を越えるとかいうことをする男だった事を再確認しながら襲撃して来た奴らを捕縛する。
<こいつらどうすんの?凪ちゃん。>
[縛って下の階連れて行ってください。]
<奏斗に渡さないの?>
確かに奏斗に渡せばすぐに色々としてくれるだろう。でも、
[人間は生きてるだけで図書館と同じ知識の宝庫ですから。]
1度切ります。
読んでくださりありがとうございます
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