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アベル「マギア・ルプスに入らないかい?」
ミオ「えっ、」
トランプをした翌日、アベルに呼び出された。気に入った、とのことだ。
ミオ「…断っても良いでしょうか。」
アベル「理由を聞いても良いかい?」
ミオ「私の様なものが入ったとして、役に立つとは思いません。それに、」
「私には、守るべきものがありますから」
ミオの頭の中に浮かんだのは、フィンとレインだった。たった三人の家族、守らなければいけない、長女として、支えないといけない。
アベル「…そうか」
「ところで、アビスがすごく君のことを心配していたよ」
ミオ「え、先輩が?」
アベル「正直、びっくりしているよ、アビスはあんまり女の子と喋った事がないのに」
ミオ「あ〜…なんででしょうね、」
よくアビスは話しかけてくれるのだが、遠くの方の女子からまるで恨みがましいような目で見てくるのである。それに女子耐性がないというのに、自分だけ喋られると何故か男っぽいかどうかを疑ってしまうのだ 。
アベル「…それだけだよ、ありがとうね」
「嗚呼、それとマギア・ルプスに入らないのなら、門番的な役割をしてほしいんだ。」
ミオ「門番…ですか?」
ミオ「____」
アベル「そうか、」
ミオ(みたいな事もあったな〜)
ミオ(んで、今は)
アベル「ダウト」
アビス「!流石です。」
ミオ(なんッッでこの部屋だけ顔面偏差値たけぇんだよ!!!)
ミオ(くそがぁぁぁ!!!!)
ミオは一人、この世界を恨んでいた。