テラーノベル
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(夜明け前。)
(静まり返った基地。)
(空気が冷たく、金属の匂いがまだ残っている))
(外では、雨上がりの水滴がポタポタと屋根を叩く音が響いていた)
🍵「……静かだね。」チラッ
(ベッドの上で上体を起こし、包帯の巻かれた腕を眺める。白い布が血の跡で少し色づいている)
👑「……寝てなかったのか。」
(ドアのところで腕を組み、🍵の様子を見ている)
🍵「眠れなくて。……目を閉じると、またあの光景が浮かぶんだ。」
👑「……俺もだ。」
(短い沈黙。互いの呼吸だけが部屋に落ちる)
🍵「ねぇ、👑ちゃん。……私、また“守られるだけ”だった。」
👑「違う。お前がいたから、みんなが立っていられた。」ストンッナデナデ
(👑は🍵の隣に腰を下ろし、そっと頭を撫でた)
👑「……それに、お前が生きててよかった。」
🍵「……👑ちゃん。」ウルッ
(🍵の目に涙が浮かぶ。震える声が小さく零れた)
🍵「……私も、生きててよかった。」
(屋上。まだ夜が明けきらない空。風が頬を撫でていく)
🍵「……雨の匂い、好きかも。」
👑「珍しいな。」
🍵「だって、雨が降ると全部洗い流してくれる気がするんだ。 」
🍵「怖かったことも、悲しかったことも。」
(👑は黙って空を見上げた)
👑「……🍵。あの時、お前を失いかけた瞬間……俺、初めて手が震えた。」
🍵「👑ちゃんが……?」
👑「あぁ。俺は“誰かを救う側”でいるはずだったのにな。」
🍵「……でも、救われたのは私の方だよ。」クイッ
(🍵は👑の袖をそっと掴む)
🍵「怖かった。でも、👑ちゃんが来てくれた瞬間、世界が戻った気がしたんだ。」
👑「……バカ。そんな言い方されたら、離れられなくなる。」ギュッ
(👑が小さく笑い、🍵を抱きしめる)
🍵「……ぅん。」
(🍵はその胸の中で、小さく息を吐いた。心臓の鼓動が重なる)
(訓練場の外・朝焼けの光の中)
🌸「……📢、顔色悪くない?」
📢「……大丈夫。ちょっと、寝不足なだけ。」
🌸「ほんとに? 無理すんなよ。」ギュッ
(🌸が無遠慮に腕を回してくる)
📢「ちょ、ちょっと離れなさいよ……!」
🌸「やだ。」
(📢の頬がほんのり赤くなる)
📢「……バカ。でも、ありがと。/////」
🌸「当たり前だよ。📢が生きてる、それが一番大事。」
(ふたりの間に風が通り抜け、落ち葉がゆらりと舞う)
(廊下)
🦈「🎮ちゃん、珍しく早起きだね。」
🎮「……眠れなかっただけ。」
🦈「また悪い夢?」
🎮「……うん。🦈が撃たれる夢。」
🦈「そっか。……でも夢だよ。」ニコッナデナデ
(🦈が優しく笑って、🎮の髪を撫でる)
🎮「……本当に夢でよかった。」ニギッ
(小さく呟きながら、🦈の手をぎゅっと握る)
🦈「次も一緒に帰ってこような。」
🎮「……うん、約束。」
(再び屋上。空が薄い橙色に染まり始めていた)
👑「ほら、朝だ。」
(街のビルの影が淡く光を帯びていく)
🍵「……きれい。」
👑「この景色、何度でも見たいな。」
🍵「……私も。」
(沈黙。けれど、言葉のいらない優しい時間が流れる)
👑「約束しよう。次の朝も、一緒に見るって。」ニギッ
🍵「……うん。約束だよ、👑ちゃん。」ニギッ
(ふたりの手が静かに重なる。指先が触れ合い、冷たさが少しずつ温もりに変わる)
(遠くで鳥が鳴いた。夜が完全に明ける)
戦いのあとに残ったのは、傷跡と、光。
それでも彼らは生きて、また次の朝を迎える。
失われた時間を取り戻すように、静かに、確かに。
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