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宿








風邪をひいてから数日が経ち、





〇〇はようやく熱が下がり、





体調が戻りつつあった 。





部屋の窓から差し込む光はまぶしくて、





空気もすこし春の匂いがしていた。





〇〇   「…ほんとに、いっぱい迷惑かけたな」





みんな 優しい言葉をかけてくれて、





おかゆを作ってくれて、





冷えピタも替えてくれた。





それがうれしくて、





あたたかくて、





泣きそうになった。





〇〇   (少しでもお返しがしたい)





そう思った〇〇は、





ベッドからそっと起き上がり、





静かに部屋を出た。





エプロンを結び、 冷蔵庫をそっと開けて、





材料を並べる。





朝の時間帯、





メンバーたちはまだ部屋で準備中。





キッチンには誰もいない。





〇〇   「…よし、がんばる」





料理なんて得意じゃないけど、





前にさひにぃが作ってた“だし巻き卵”と、





ヒョンソクさんが作ってた“わかめスープ”




を思い出して、真似してみる。





卵を割り、





出汁を混ぜて、





慎重にフライパンに流す。





…ジュッ。





いい感じの音とともに、 少しずつ形になる。

焦げないように、心の中で





「大丈夫、大丈夫」と唱えながら焼いていく。






でも、体はまだ万全じゃなかった






ふとした瞬間に目の前がくらっとして、





ふらついた。





〇〇「っ…」





卵焼きのフライパンを持ったまま、





壁に手をついて深呼吸。





〇〇   「…あー、まだ完璧には戻ってないか」





でも、やめたくなかった。





そのとき





?「……何してんの?」





ふいにかかった声に、びくっとする。





振り返ると、





朝光がドアのところに立っていた。





パジャマ姿のまま、





少しあきれたような、





でも心配そうな顔。





朝光  「まだ完治してへんやろ」





〇〇   「…あの、みんなに、恩返ししたくて…。スープと卵焼き、だけでも…」





朝光はため息をついた





〇〇  「…ごめん。」





朝光   「気持ちはうれしいけどな…お前、まず自分の体優先せぇや」





〇〇   「…うん」





そのとき





ふと朝光がキッチンカウンターの上の、





卵焼きに目をやる。





少し形はいびつだけど、





ちゃんと焼けている。





それを見て、 朝光はふっと笑った。





朝光   「うまそうやん。俺が味見してやるわ」





〇〇   「え、ほんまに?」





朝光   「うそやったら言わんやろ。お前の気持ちやろ? ちゃんと受け取る」







そのまま、箸を取って一口。





もぐもぐ、と噛んだあと





朝光「…うまい」





〇〇  「ほんまに!? よかった…!」





その頃・廊下





ヒョンソクとジフンが洗面所から出てきたところ。





ヒョンソク「なんかいい匂いしない?」





ジフン   「わかる。朝から誰か料理してる」





キッチンに入ってくるジフン、ヒョンソク、ジュンギュ





ジフン  「おお、朝から小学生みたいな卵焼きやな」





〇〇  「ひどっㅎ」





ヒョンソク  「これ、〇〇が作ったの?」





朝光  「せやけど、味は保証する」





ジュンギュ「うらやましい~!俺にも食べさせてや~!」





みんなも起きてきた





〇〇   「ほんの少しだけやけど、朝のうちに作ったら、みんな起きてくる前に渡せるかなって…」





ジフン「…そっか。頑張ったな。〇〇、ありがとな」





ジュンギュ   「よーし、今日はこれ食べて一日がんばろー!」









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