テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
白雪.。o○
260
95
36
ご本人と全く関係ありません。
妄想から創作されたフィクションです。
────────
◇始動
事務所のとある部屋で、柔太朗と舜太がスマホカメラに向かって動画撮影を始める。
「柔太朗です」
「舜太です!」
「「やわしゅんです!」」
二人並んで座って挨拶からスタート。
「さて今回は僕たち年下コンビで他メンバー三人にドッキリを仕掛けようという事になりまして」
「発案は俺でーす!!」
「舜太に持ちかけられた時はコイツまじかと思ったけど面白そうなので即OKしました〜」
「えっと、ドッキリの内容はですね、
『実は俺たち付き合ってます』って言ってみた!!ドッキリです」
「どーだろ?騙されるかな?」
「それは俺とじゅうの演技の見せどころやで!仁ちゃんとかどんな顔するか楽しみやん!」
「めっちゃ楽しみ」
「いきなり言っても信じてもらえるかわからんから、事前にタネを撒いておきまーす!」
「では、みんな成功するように応援してね〜」
◇太智
事務所ビルの数箇所には飲み物の自販機が設置されている。
M!LKがよく使う部屋の階には廊下の端に自販機と背もたれのないベンチが設置された簡易的な休憩スペースがある。
午前10時、マネージャーとの打ち合わせで太智がロケ前に事務所に寄ると言うことを聞きつけて、早速実行することにする。
「…自販機のとこに来てもらうために打合せ室に置かれてた飲み物全部撤去してきました!」
「それで来てくれるといいけど」
「そこはまぁ、マネージャーさんにも協力して貰えることになってるんで!」
今日はロケが昼からだけど、打ち合わせしたいことがあると言われ午前中に事務所に来た。
まぁ、打ち合わせは大事やからね。
打ち合わせのための部屋に入ると、いつも何本か用意されている飲み物のペットボトルが今日はなかった。
「あ、ごめんね。今日は飲み物の準備が間に合わなくて」
「あ、ええですよ。自分で買ってきますんで」
なくてもいいかな、とも思ったけど何か今日は甘いやつ飲みたいわ〜。
と、自販機へ向かう。
休憩スペースと廊下の境目に並べられた観葉植物の先に人影が見えた。
誰?朝から休憩する人とかあまりいないと思うんやけどな。
別にそう言うつもりではなかったが、そっと足を進めて観葉植物のあちら側を見る。
そこには、壁に両手をついて柔太朗を閉じ込めている舜太と、その舜太の首に腕を回してありえないくらいの距離で顔を接近させた柔太朗の二人がいた。
ヒッ
と自分が変な息をしたのが分かった。
「あ…っ、太ちゃん…!?」
「えっと、俺たち、その…ちょっとふざけてて…」
慌てて身体を離す二人。
「え、おお、そうなん…?」
驚いてはいたが、瞬間に無表情になる太智。
興味無いことには無関心を決め込むいつもの太智だったけれど、一応心に留めてもらわなければ。
柔太朗と舜太と、それとなく手を繋ぎあって少し困った表情で太智へお願いをする。
「あの、太ちゃん、その…みんなには黙ってて?」
◇勇斗
午後5時、珍しく早めに仕事が終わって事務所に来ることができた。
今日は柔太朗と舜太が事務所にいるらしくて、仁人と太智も仕事終わりに来れるって言うから良かったら何か撮ろうって事になった。
使わせてもらう部屋に入ったけど誰もいなくて、そこへやって来た事務所のスタッフさんが申し訳なさそうに言った。
「佐野くんごめん、この部屋まだ椅子が用意できてなくて。奥の空き部屋から持ってくるの手伝ってくれるかな?」
「全然いいっすよ!てか、俺たちの分の椅子なら俺が一人で取ってきますー!」
そう言って空き部屋に向かう。
もう日も暮れかけた時刻、部屋のドアを開けると西向きのそこは夕焼けの朱い色合いに染まっていた。
そこに、ぎゅうっと抱き合っている二人がいた。
「柔太朗、舜太…?」
「勇ちゃん…!?」
勇斗を見て驚くも二人は身を寄せたまま離れようとしない。
「えっと、その、お前ら、何やってんの…?」
混乱しつつもどうにか、勇斗が尋ねる。
柔太朗が俯いて、そしてスっと舜太から離れた。
「…ごめん、勇ちゃんこの事は黙ってて」
そう言って部屋を飛び出して行く。
「待ってや、じゅう!」
それを追いかけて出ていく舜太。
「…え、ぇぇぇぇ〜〜〜」
残された勇斗から思わず間の抜けた声が漏れた。
◇仁人
午後6時、メンバーみんな集まれるからと仕事終わりに事務所に来た。
「今、エレベーター故障してて」
「嘘でしょ」
え、本当に本当?
俺に辛いことさせようとして騙してない?
「本当です。いつ直るかわからないので階段を使ってもらえますか」
「…分かりました、嫌すぎですけど…」
「そうだ、中央の階段じゃなくて西側の階段の方が今日使う部屋に近いですよ」
そんな事言っても移動する距離は変わらないじゃないですか。
でもまぁどうせモタモタ階段登るなら奥のほうのを使いますかね…。
仁人が嫌々ながら西階段をゆっくりと登って行く。
2階まででもう疲れた。あと何階よ?あーやだ、今日はもう帰らせてもらえないかな。
愚痴を吐きながら上がっていると、少し上の階から人の気配がした。
俺以外にもこっちの階段使ってる人がいるのか?でもそれにしては雰囲気が…
そろりと4階入口の前から上の階へ目を向け、上ろうとした足が止まる。
踊り場の端に寄りかかるようにして柔太朗と舜太がいた。
抱き合って、こちらからは見えないが顔と顔が重なっている。
「ん…、じゅう…」
「…ん、」
聞きたくない甘い声が聞こえてしまって、仁人は思わず4階の階段ドアから廊下へと飛び込んでその場から逃れた。
◇それぞれの目撃証言
中央階段へ回って改めて階段を使って目的階まで上がり、ゼイゼイと息を切らしながら部屋のドアを開ける。
「い、いま…っ、柔太朗と舜太が…っ」
室内に、勇斗と太智がいるのを見て思わず先ほど見た光景を報告しそうになり我に返って止める。
もし二人がそういう関係なら俺が大事にするのは…。
「…柔と舜太のラブシーンでも見た?」
「は、え?なんで…」
勇斗に先回りで言われて仁人が戸惑う。
「俺も見たから。二人が熱く抱き合ってるとこ」
「…僕もイチャついてるとこ見たわー」
少し離れた所に座っていた太智も、勇斗と仁人の会話に入ってきた。
こういう事に何より興味がないだろうに。
「え、あの二人マジのマジで…?」
つづく
コメント
1件
おお、これM!LKのメンバーたちをモデルにしたフィクションってやつか!「付き合ってる」ってドッキリ仕掛ける発想がもう面白いわ。太智、勇斗、仁人がそれぞれ違うシチュエーションでイチャつき現場を目撃しちゃうんだけど、全員がマジに受け取ってて草生えるw 特に最後の仁人が「エレベーター故障」とか「階段使え」とか完全に仕組まれたルートに乗せられてるの最高すぎる。ドッキリ成功するのかな、続きめっちゃ気になる🔥