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朝日がカーテン越しに差し込む翌朝・・・・
私は静かに寝息を立てている彼の寝顔を横たわったまま、じっと見つめ夕べの事を思い出していた・・・・
目を覚ました私は、頭がズキズキするのを感じた、ゆうべ泣いたせいに違いない
とはいえ、こうしてベッドでじっと温かい彼に抱かれて眠るのは、このうえなく気持ちが良かった
悪夢から起こしてくれた彼に・・・何もかも柚彦君に打ち明けてしまった・・・恥ずかしさで全身が熱くなる
俊哉のセックスの異常さは、カウンセラーの奈々さんにも話したことが無い
今まではあんなことを男性に細かく話して聞かせるなんて、夢にも思わなかった
柚彦君はこの上なく優しかった、私を抱きしめ、髪を撫でてくれて慰めてくれた
その上一晩中眠っている私を抱いていてくれた、暗かった夜と違って朝の光が溢れる今は、恥ずかしくてたまらない
すべて知られてしまったのがわかっても、尚、彼の目をまともに見れることが出来るだろうか
あんな話を聞かされては気持ちが変わらないはずはない・・・
私を見ると嫌でも俊哉がしたことを思い出すにはいられないだろう
私は元夫に辱められ、傷者にされてしまった
そんなややこしい話を聞かされた彼は、もしかしたら顔も見たくないと思っているのかもしれない
涙が溢れそうになるのを私はなんとかこらえた、泣きべそをかいて彼を困らせたくはない
そっと身を起こして彼の顔を見た、彼はまだ眠っている
柔らかい輪郭を描く唇顎に、申し訳程度に生えた髭
濃いまつ毛などを目でたどっているうちに胸がいっぱいになった
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