テラーノベル
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コナツたちは魔界と天界をつなぐ結界への道のりを戻っていた。
来た時と比べて、凶暴な妖はいなかったし、人形もすずねが回収してくれたそうで、
ふわふわ浮いていることもなかった。
ふわふわ浮いていたのは、人形が無意識状態になって、
誰にも操作されなくなったから、自由の身になってしまった、という訳だ。
そんなところに、
「リンカ先輩ーーーっ!!」
と猛ダッシュでメモとペンを持った女の子が駆けてきた。
彼女の名前はユイ。
最近、リンカの部署に新しく入った、新人記者である。
能力は「あらゆる存在を消す能力」。
普通に考えれば迷惑な話だが、新聞の記事をまとめるにはとっておきらしい。
彼女のメモの中は真っ黒で、本人でさえ、何が書いてあるのか分かっていない。
ユイは唯一リンカの部署の中で、魔界を飛び回っている子なので、涼風結界を開いてもらうために、毎回交渉に及んでいるため、もちろん、ユリカはもちろん、コナツの事だって知っている。
ユイはリンカが魔界に連れて行かなかったことを激怒しており、リンカは、館の図書館でまとめた情報のメモを、
ユイに渡した。
すると、ユイはそのまま、涼風結界を通り抜けて、自分の部署へ戻っていった。
またある所に、いかにも幼稚園用かとみられるチューリップのワッペンがついた、すごく大きなポケット、
そしてそれをつけている襟付きワンピを着ている、幼稚な女の子がいた。
リンカは、その子の事を3年前から知っていた。
なぜなら、この子は、人間で魔界に入れた人間として有名だったし、自分の新聞にもそのことが載ってあったからだ。
名前は花梨。
どこかの魔法道具店で買ったらしい、描いたものを具現化できる、不思議なスケッチブックと、鉛筆、絵の具、絵筆をポケットに入れて、目の前に現れた。
「リンカおねえちゃんでしょ?
わたししってるよ!」
花梨はそう言って、ポケットからスケッチブックと鉛筆を取り出し、絵を描き始めた。
ーTo be contunued・・・
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