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船を手に入れるべく、ローグタウンの造船所に向かっていたのだが、とある人とガッチリと視線が合ってしまった。
その人はもくもくと煙を吐いていて、俺をジッと見つめている。
ジリ…と俺が少しだけ後ずさると、弾丸の如く白い煙が俺の体を覆った。
「う、うわぁっ!? す、スモーカーさん待って! 待って!!?」
「うるせェ、4年間も連絡なしに姿消しやがって……。今までどこほっつき歩いてたんだ」
「えっと……、それは……言えない……といいますか……」
言い淀んでいるとスモーカーさんがデコピンしてくる。
「あだっ」
あまり痛くないけどつい言ってしまう。
そのままスモーカーさんの腕が俺の方に伸びてくる。きゅっと体が強張り、目を瞑ったが、特に痛みはなかった。その代わりに俺は思いきり抱き締められていた。
「スモーカーさん……」
「心配させんじゃねェよ、馬鹿野郎が……」
耳元で聞こえる彼の声は少し震えていた。俺の肩に顔を押し付けたまま、彼は動かない。俺も動けなくて、そのまま抱きしめられていると、ひょいと抱き上げられる。
「す、スモーカーさん?」
俺を抱き上げたまま歩き出す。そのまま連れていかれた先は、ローグタウンにある海軍基地。別に逃げ出す気はないのにずっと抱きしめられて……というより拘束されている。
スモーカーさんは電伝虫を使ってどこかに連絡をし始める。
『ローグタウンでジェイデンを見つけた』
スモーカーさんがそう言うと、電伝虫の向こうが一気に騒がしくなっていく。
「今からコイツを連れて本部に帰還する」
それだけ言って、スモーカーさんは通話を切る。それからそのまま海軍の軍艦に乗船させられて強制的に海軍本部へと連れて行かれた。
気まずいから会わないようにって思ってたのに……まさかこんな形で再会することになるとは思わなかったな。