『ん~、、』
今日は仕事が休み、
久しぶりにこんな寝たな、
机には目黒くんが書き入れたメモ用紙がある。
“〇〇先輩おはようございます。帰ります。”
置き手紙?
目黒くん面白いな、
わざわざこんなの要らないのに、
自分が孤独なのに気づかされる、
私にはただいまをいう相手はいない。
でも彼にはその相手がいる。
羨ましい、
そんなことを考えていたらグゥーとお腹が鳴った。
時計をみれば、時刻は10時を示している。
ちょっと遅い朝食を食べて、
なんとなく外に出てみた。
雲一つない快晴で気持ちがいい、
私の心も晴れればいいのに、
なんて、笑
久しぶりにお出掛けでもしよっかな、
“一人”で、
簡単に身支度を済ませ、
お気に入りの洋服屋さんに向かった。
気分的に歩いていった、
お店に着くと
気に入った服を次々とカートに入れていく。
性処理の仕事で稼いだお金で私は綺麗になる、
そして客は増え、さらにお金が貰える。
その繰り返しをして暮らしている。
案外、充実してるでしょ?笑
でも好きな人に好かれなきゃ意味がないよね、
あまり考えたくないことを思ってしまった、
なんで分かってて止められないんだろう。
、、いつもよりいっぱい買っちゃった。
私はきっと、寂しいだけなんだ、
家に帰ってる途中、
たくさんのカップルとすれ違った。
そして、
『、!、っ、』
私の目の前には、
目黒くんと可愛らしい女性、
二人の結ばれた手にはあのブレスレットがある。
私は気付かれないように違う道から帰った、
一生懸命に走った、
家に着き、座り込む。
『あんなに可愛いなんて聞いてないよ、笑』
負けを認めるのが悔しくて無理やり笑ってみた。
でも勝手に出てくる涙には敵わない、
久しぶりに泣いた。
私、人のために泣けるようになったんだ、