hr「み、三燈晴です。ょろしくお願いします… 」
tea「これから仲良くな!席は、愁の隣でいいか?」
hr「えぇッと…はい」
晴は明らかに嫌な顔をしながら俺の隣の席へ座る。
その後は一言も喋る事はなく、昼休憩の時間になった。
rut「お前の弟…陰キャなんだな」
『あー…まぁ色々あってさ』
rut「訳ありね理解」
そう話しながら屋上へ向かう。屋上はいつも開いているという訳ではなく、生徒会長である叶に秘密で鍵を貸してもらっているのだ。
ガチャッ
『風気持ちいー…』
夏は日差しが暑く 風は冷たいため、屋上は丁度いい気温になっていて過ごしやすい。
rut「メロンパン1口ちょーだい」
『じゃあお前の卵焼きと交換な』
rut「はいはい笑」
rut「あー」
『あー…ん、美味い』
『お前料理上手いよな、成人したら養えよ?』
rut「じゃあ愁が嫁な」
『なんでそうなるんだよ笑』
『はい、あー』
俺がメロンパンを差し出すと、流斗はガブリと食いつく。
rut「…たまにはありだな」
『だろ?』
そんないつも通りの昼休憩を満喫していると、何やら足音が聞こえてきた。
?「開いてるかなー」
?「さぁ…開いてないとは思いますけど」
?「先客いたら嫌やなぁ」
耳を澄ますと、聞き覚えのある声がする。
まさか…な。
ガチャ
mnt「うわ広…ぉ」
ty「?ふわっちどした…ウゲッ」
hr「すぅぅぅぅ…」
rut「弟と…誰?」
『…弟』
rut「また弟かぁー…」
屋上に入ってきたヤツらは、まさかの義弟だったようだ。こちらを睨みつける者、怯える者、やらかしたという顔をする者。
どう足掻いても、家族である。
rut「愁の親友してまーす流斗でース」
ty「…三燈刀也です。僕たちここで食べたいので、離れていてください」
『なんで?』
ty「なんで、って それは…」
『一緒に食べねーの?』
hr「一緒に…」
mnt「俺は別にいいよ」
ty「?!急に何を、」
mnt「俺さ、もうちょっと知ってみたいんだよね 愁君の事」
mnt「もう、 アイツ なんかに支配されたくないんだよ ボソッ」
hr「兄貴ッ…」
ty「…ふわっちがそこまで言うなら、仕方ありません」
「一緒に食べてあげます」
rut「やりぃ笑」
こうして俺たちは、この異色の面子で昼飯を食べる事になった。これを期に弟たちを詳しく知る機会として、活用しようと思い立った愁であった。
コメント
4件
初コメ失礼します!めちゃくちゃ面白いです!!投稿頑張ってください!!!