TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

私なりのラブコール

一覧ページ

「私なりのラブコール」のメインビジュアル

私なりのラブコール

2 - 大好き

♥

45

2024年03月28日

シェアするシェアする
報告する

「貴方の事が好きなの、私と付き合って?」

そんな告白を先週断った。

まさか君に告白されるなんて思わなかった。自分の鼓動が早くなっていくのを感じたよ。

「僕も君が好きだ」

そう言いたかった。そう言って君を思い切り抱きしめてしまいたかった。だけど、僕にはそんな勇気がなかった。断る理由なんて僕には思いつかなくて、あろう事かこんなことを言ってしまった。

「君は、僕のことなんて好きじゃないよ。」

最低だ。よりによって君にこんなことを言ってしまうなんて。君が嘘をついて告白するような子じゃないってことはとっくに知っているのに。それに、これじゃあまるで君の言葉を信じていないみたいじゃないか。

そんなわけあるか。君の思ったことはすぐに口に出してしまう性格も僕は知っている。どれだけ勇気を出してくれたかも分かっている。なのに!そんなことを考えていると、

「そんな答えで私が納得すると思う?」

思わないよ。全く。

「思わない、けど、もし僕がここで自分の欲に任せて答えを出したとしてもきっとうまくいかない。」

そうだ。ここで君に想いを伝えたところできっとうまくいかない。だって、僕はあと1ヶ月で死んでしまう。そんなことを君に知らせて、君を悲しませたくない。だから、ちゃんと振らなくちゃいけないんだ。

「私のためって言いたいの?」

そうだよ。

「あんな思わせぶりな行動をしておいて、告白されたら君は僕のことを好きじゃないなんて言うの?」

そうだ。

「貴方を好きになったから告白したのに?」

やめてくれ、揺らいでしまう。

「、ごめん。」

「あっそ、もういいわ」

「嫌いになった?」

「、えぇ、とても」

「そっか、」

「私、もう行くわね」

行かないで。そう言って君を引き止められたら良かったな。

君のことを振っといて、嫌いになって欲しくないなんて、わがままだったね。あんなことを聞いて、まだ好きでいてもらえると思ったのかな。

馬鹿だなぁ。君も、僕も。

僕の事好きになっちゃうなんて、ねぇ僕気づいてたよ。僕の事ずっと前から好きでいてくれてたこと。僕が思わせぶりな態度をとる前からずっと好きでいてくれてたんだよね?嬉しかったな。

まだ好きでいてよ、

大好き…

私なりのラブコール

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

45

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚