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コメント
1件
うわっ…これ、めっちゃ胸にくる…💧 主人公が彼を覚えてないのに、体が覚えてる感じが切なすぎる。「君を忘れちゃいけない気がする」って言葉、重いね。ピアスお揃いって伏線にもドキドキするよ…りす組さんの静かな筆致がすごく合ってる🥀続き、めちゃくちゃ気になる。「彼」が誰か、陽が思い出すのか…ちゃんと読みたいです。
晴空 めると 🌙
14,613
「お前、記憶なくしたってマジ?」
閉じられていたカーテンが勢いよく開かれた。
見覚えのない彼は友達だったのだろうか、彼は僕のことを覚えているのに、僕は彼を覚えていない…。そう考えるとものすごく申し訳なかった。
「えっと、うん。君は?」
一瞬だけ彼の顔が歪むのを僕は見逃さなかった。
「…覚えてないの腹立つから教えてやんねぇ」
「えぇ…」
僕は彼のことを覚えていないんだ彼が僕に怒っても無理もない。
「お前、記憶力無くす前のことどんくらい聞いてんの?」
なぜ彼がそんなことを聞いてくるのか分からなかった。
「えーと、僕の名前は成瀬陽で、4人家族、恋人がいて…」
その先の言葉を言おうとして一瞬ためらった。
「事故にあって、僕をかばった恋人だけが死んだ……」
「そっか」
彼は今にも壊れてしまいそうな顔で笑った。
涙を隠すかのように、
布団の上に置いてあった手の甲に何かあたたかいものが触れた気がした。
「…あれ?」
思い出せない、思い出せないはずなのに、何故か彼が僕にとってどうゆう存在だったかわかる気がした。
「なに?、なんか思い出した?」
切なく微笑む彼の表情を見て、僕の目から涙がこぼれ落ちた。
「わかんない、わかんないけど」
「君を忘れちゃいけない気がする」
彼の目が一瞬見開かれた。でもすぐに人懐っこい笑顔に変わった、目尻は赤くなっていた。
彼の耳には僕が付けているピアスとまったく一緒のピアスが輝いていた。