「穂香!私、全て思い出したよ。初めて友達になった時とか、一緒にお泊まりした時、入学式、菜奈との出会い、運動会。思い出したよ。」
私は穂香に伝える。穂香の顔はパーッと明るくなり、いつもの笑顔にへと変身。私も嬉しくて嬉しくてたまらない。私までが笑顔になってしまう。
飛鳥にはこのことで迷惑をかけてしまったけれど…次はお姉ちゃんが支える番なんだから。と心の中で叫ぶ私。
「もう、心配したんだからね?みんなに報告ね。」
「うん!教室、行こ!」
そして、私たちは昇降口へと歩いていく。すると…
「お。愛。なんか、元気そうだな?」
声を掛けてくれるのは和樹だ。
「いつも元気です!まぁ、いつもより倍に元気かな。記憶戻ったの!」
すると、「おー。」みたいな反応を見せる、和樹。もうちょっと反応してくれてもいいのに!(ムカつく…)
「よかったじゃん。じゃあ、また。」
「またね。」
そして、和樹は先へと言ってしまう。
「話せて、よかったね。」
穂香はニヤニヤしながら、言う。
「そうだね。嬉しい。」
でも、またクラスメイト達と仲良くできるのは嬉しい!そして、嫌なことを思い出す。
穂香と喧嘩した事を…恋をしただけで、友達を失った事を…思い出したくなかったけれど、思い出してしまう。「本当の友達ってなんだろう?」って悩んだ時期。私は心を癒すために、自転車で公園に行ったんだっけな。そしたら、水分不足で倒れちゃったんだ。誰かに助けて貰ったんだけど…誰なんだろう………?男の子だったのは分かる。そして、私よりも身長が高く、聞いたことがある声、聞くだけで落ち着く声。誰だったんだろう……?
でも、今の穂香は気にはして無さそうだし、いいか。
私たちは教室に向かった。すると…。
「愛ちゃん!おはよぉー!」
と、元気で明るい女の子の声がした。見てみると…架純だった。
「おはよう。いつも通り、元気だね。」
「いつもの倍元気!実は…カクカクシカジカあってねそれで…」
と長々と話をする。架純は話したいのだろうと、聞いてあげてる。聞いてくれる人がいないのだろ…
私たちを見るクラスメイト達は睨んでいる感じだった。
私はムカッとした。なので、架純の話を遮ってクラスメイト達に言う。
「お前ら、何がしたいんだよ!」
出したことの無い声が私から出た。みんなは、ビックとして自分たちの話を止めていた。男子も女子もみんな私の方を見ていた。
「愛ちゃん?」
横から女の子の小さな声がした。きっと、架純だろう。
「ごめん。話遮って。また、今度聞くよ。それより、クラスメイト達にムカついちゃってね〜。」
私がニコニコしながら、架純に言うとすこし、ビビっていた。
「愛、なんだよ?」
健一郎が言う。すこし、切れていた。多分、自分たちの話を邪魔されたからだろう。
「だって、私たちのこと睨んで来るもん!なんで、睨んでくるの? 」
私はみんなに、直接聞いた。
「愛を睨んでる訳では無いよ。架純ね。」
ニコニコしながら、
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