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食材の買い物をしようとショッピングモール内で食材の買い物をしていると─
そこには主の職場の後輩も食材の買い物に来ていたみたいだった。主は気付かずに居たようだが、後輩の方は気付いていたみたいだった。
(あれって…◯◯さん?隣に居る男の人と仲良さそうだけど、どういう関係?)
後輩はそれとなく後をつけて行った。そして隣に居る男を値踏みする様に、上から下までじっくり見ていた。
アモンは見られている事に早々に気付き、後ろに居る後輩の方をチラっと見た。
(…なんか付いてきてる奴が居るっすね。◯◯さんの知り合い?カマかけてみても良さそうな気もするっすけど、ここはやめといたほうが無難っすね。下手に俺が出て◯◯さんの世界で迷惑かけちゃったら後が大変っす。)
「…?どうかした?」
「いや…何もないっすよ!ただ、たちの悪い虫がいただけっす。」
会話が聞こえた後輩は”たちの悪い虫“扱いされた事に憤りを感じていた。
(たちの悪い虫!?どっちがだよ!…でも確かに後をつけているからしょうがないとは思うけど…それでも!あんなに◯◯さんとの距離が近いのは羨ましすぎる…)
主とアモンは買い物を済ませ、食料品を手分けして片付け早速お昼ご飯を作り始めた。2人並んでキッチンに立ち、野菜を切ったり卵をボールに割り入れたりしていた。
「一緒に買い物行ったり、料理したりしてると本物の恋人みたいっすね♪…俺は楽しいっすよ?◯◯さんとこうして一緒に居られるだけでも幸せっす。」
主はアモンの言い方がだんだん謙虚になっていっている感じがして、気を遣っているのかと思ってしまった。
「…私も、楽しいよ。アモンと一緒に買い物行ったり、こうして料理するのってなかなかないし、新鮮だよね。」
アモンは、主の言葉で少しばかり嬉しくなった。そうこうしているうちに、スープとオムライスが出来上がった。 アモンは、主のオムライスにケチャップで器用に薔薇の花を描いた。
「凄い…」
「じゃぁ○○さんには、ハートを描いてくれたら嬉しいっす!」
断る理由もなく、主は素直にアモンのオムライスにハートを描いた。アモンは食べるのが勿体ないと言いながら、全部綺麗に食べた。
主は食べた食器をシンクに持って行き、水につけた。洗い物も主とアモンの2人でやって、買ってきたアモンの服のタグを切っていった。
すると、主はクローゼットの中にある男物の服を全て取り出し始めた。アモンは急にどうしたのかと聞くと、主はアモンの服を入れるためと言ったがあまりにも多かった。
「私、ずっと過去にしがみついてたと思うから。…もう前に向いても良いのかなって思えたのは、アモンのおかげだから。」
主はそう言って、男物の服を全て取り出し終えると、アモンの服を入れ始めた。アモンは主の気持ちを、少しでも動かす事が出来た事が嬉しかった。
そして2日も主の側に居る事は嬉しいのだが屋敷に戻った時、他の執事から何を言われるかと思うと怖かった。
主もちょうど服をしまい終わると─
「じゃぁそろそろ屋敷に戻ろっか!」
「…名残惜しいっすけど、他の執事から何て言われるか怖いっすからね。でも…最後にキスしても良いっすか?」
主は改めて言われると恥ずかしさもあったが、コクンと頷くとアモンの綺麗な顔が近付くと、主も吸い寄せられるように顔を向けた。
最初は触れるだけのキスだったが、だんだんと深くなっていき、お互いの舌を絡ませ合い求め合った。主はアモンとのキスで蕩け切った顔をしていると、アモンは笑を零した。
「なんて顔してんすか?…誘うような顔してるっすよ?それとも、屋敷に戻る前に誘ってるっすか?」
そう言ってアモンは主の服の中に手を入れようとすると、もうダメ!と言って主はアモンの手を握った。
「…これ以上したら、屋敷に戻れなくなっちゃうよ。それにね!数人だけこっちに呼びたいの。そうだね…2階の執事達の方が良さそうかな…」
主はアモンにおいでと言わんばかりに両手を広げ、アモンの事をギュッと抱き締めた。最初に感じたアモンへの胸の高鳴りとは違い、安心感があるようなそんな感覚を覚えた。
†††
主は指輪を着けるとそこは、屋敷の主の部屋だった。そこにたまたま仕事をしていたボスキと鉢合わせてしまった。 主とアモンが抱き合って居るのを見つけるやいなや、怒号が響き渡った。
「…おい、アモン!いつまでくっついてんだ?帰ってくるのがおせぇんだよ!今まで何処で何してやがってた!?てめぇの口で答えてもらおうか?」
ボスキの怒号が余りにも大き過ぎたせいで、本邸の皆が主の部屋に集まって来た。そして事の顛末を話すと、やはり皆が主のいる世界に行きたいと立候補してきた。
「皆ちょっと待って!今、来て欲しいのは2階の執事達なの。だから、順番に来るのはどうかな?それなら皆来られるし!」
執事達は主の世界に行けるのなら、と主の言う通りにした。そして、別邸の執事達にもその事が伝わり、順番は随時決める事になった。
一気に4人も連れて行けるか不安だったので取り敢えず、1人ずつ連れて行く事にした。アモン、ボスキ、ハウレス、フェネスの順番で行く事にした。
アモンとボスキは主に抱き着くのに抵抗がなかったのだが、ハウレスは恐る恐る主の事を抱き締め、フェネスは主の方から抱き締めてなんとか主の世界に行く事が出来た。
†††
2階の執事達が揃った後、主はインテリアコーディネートと荷物整理がしたいという相談をした。
「ここが主様の世界で、主様の住んでいる所なのか。1人にしてはやけに広いな…俺は何したら良い?」
ボスキが口を開いた後、主は私が好きそうなインテリアコーディネートをして欲しいと頼んだ。そして、 ハウレスとフェネスには荷物整理を頼んだ。
「…え?俺は何したら良いっすか?」
主は少し考えたが、特に頼む事がなかったのだが取り敢えず主と一緒にハウレスとフェネスの手伝いを頼んだ。
主はアモンと屋敷に帰る前に、男物の服を出した事を思い出し、寝室のクローゼット前にハウレスとフェネスに来てもらった。
ハウレスとフェネスは服の山を見て、明らかに男物の服だと分かり動揺が隠せずにいた。主はこの服をどうにかして片付けたいと言うと、フェネスは主に疑問を問い掛けた。
「あの、主様。これって…明らかに男物ですよね?主様はこの部屋にお1人ではなかったのですか…?」
主は今度は冷静に説明する分だけをハウレスとフェネスに話した。結婚前提の彼氏が居た事、その彼氏とは数年前に死別をした事だけを話した。
案の定、しばらくはハウレスもフェネスも口を閉ざしたままだったが、アモンが最初に動き出すとハウレスもフェネスも動き出した。
袋に入れて、明日捨てられる日である事の確認は取っているので、車に詰め込んでもらうようにした。
主はボスキに呼び出され、スマホでこんな感じにして欲しいという事を伝えた。主が居ない間、ハウレスとフェネスはアモンに質問していた。
「アモン、主様の事だが…」
「主様に全部聞いたっす。…正直、最初はショックだったっすよ。でも、前を向くって決めたみたいっす!
少しだけこの服残しておくっすか?もし、これから外に出る場合、俺ら服ないですし。」
アモンは自分の服はクローゼットの中にある事は知っているのだが、それは言うべきではないと思っていた。
主がアモン達の所に戻って来た時、丁度外に出るかと相談を持ち掛けようとしていた所だった。
ボスキにも説明した後、ショックを受けていたが ハウレス、フェネスに続いてそれぞれ服を選んでいた。アモンはどうしようかと思っていたところ、主はそれを察したのかクローゼットの中からアモンの服を取り出した。
「はい、アモンの分。アモンはこれ着てよ。」
主はアモンに服を手渡すと、他の執事達は多少驚いたが、主が寝室から出ている間に4人はそれぞれ服を着だした。
「…おい、アモン。どういう事だ?何でお前の分だけ主様が出してんだよ。主様の世界でお前、なんかあっただろ?」
「いや、何もないっすよ!たまたま主様が服出し忘れてただけじゃないっすか?」
アモンは主との関係については秘密にしなければと思って、主がどうしたいのか何も話し合って居なかったため、取り敢えずの言い訳を必死に見繕った。
「準備出来た?じゃぁ行こっか♪」
主は執事達の話が聞こえたのか、タイミングを合わせて扉を開けて皆は主の車が停めてある駐車場に向かって行った。
主は運転席に乗り込んだのだが、誰が主の隣に座るのか執事達は争っていた。
#不定期
れな ♪
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柚華-유화@受験生低浮上
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コメント
1件
うわぁ…第5話、読んだよ…。主が元彼の服を全部処分するところ、すごく胸にくるものがあった。過去にしがみついてた自分から、アモンのおかげで前に進もうとしてるのが伝わってきて。最後に執事たちが主の隣の席で争うシーン、ちょっとほっこりした。みーさん、また次の話が楽しみだよ🌙