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元貴『ん…っ、あっ……わ…かい…
ぅん”っ、好き……っ、わかい…っ、
ぃ……くっ、いき、ます……っ、////』
スマホの奥から、元貴の甘い声と、
くちゅ、ちゅくといった、
やらしい音が聞こえてくる。
いつもこんな風に1人で
してるんだと想像しただけで、
自分が抑えられなくなる。
元貴『は…あっ……は、ぁ…///』
絶頂に達した元貴の荒い呼吸。
ぴゅるるっとか弱い射精の音が聞こえてきて、
胸がきゅっと熱くなる。
滉斗『…かわい、、ハメ撮り、していい……?』
元貴『っ!?何馬鹿なこと言って…っ、////』
あっちの方の知識があったとしても、
ハメ撮りという言葉は知らない人が多いから、
元貴も知らないと思っていた。
だけど、元貴は知ってるみたい。
真面目で綺麗な顔してんのに、
そーゆーことには興味あんのかな。
滉斗『ハメ撮りって分かる?』
元貴『……知ってる、////』
電話越しだけど、
元貴が恥ずかしくなっているのが分かる。
滉斗『どういうことだと思う?』
俺の中で悪戯心が芽生えてきて、
少し揶揄ってみようと思った。
元貴の恥ずかしがってるところ、
もっと見たいし。
元貴『んな……っ、
……ぇっちしてるのを、撮影すること、?////』
滉斗『そうそう、綺麗な顔してんのに、
そーゆーこと知ってんだね』
元貴『っ……!馬鹿…僕だって男だし、
そういうの気になっちゃうじゃん……///』
思ってもいなかった返答に一瞬時が止まる。
まさか元貴がそーゆーの気になっちゃうとは
思っていなかった。
まぁ1人で後ろとか開発しちゃう時点で
そーゆーの興味あるのは確実なんだけど。
滉斗『そっか、
…いつも1人でどうやってしてんの?』
元貴『……わかぃの写真見て…
前触って、、後ろ挿れて……////』
いや可愛すぎね?前触ってたら物足り
なくなって後ろに指挿れるんでしょ?
破壊力やばすぎる。
てか俺の写真見てやってんの?
嬉しいけどなんか嫉妬しちゃう。
滉斗『指何本挿れてんの?』
元貴『っ…最初は、
1本……慣れてきたら、2、3本…////』
素直に答えてくれる元貴。
あんな可愛い子が夜な夜な1人部屋で
後ろに指突っ込んでんのか。
可愛いなぁ…
滉斗『教えてくれてありがと、』
元貴『ぅん……ぁのね、若井…///』
滉斗『…ん?』
電話越しの元貴の声が少し震えていた。
緊張しているのか、
さっきおなにーしてたから、
その余韻なのか、分からない。
少しの沈黙の後、元貴が口を開いた。
元貴『…今日、ぁの……気持ちよかった、、
僕ね、?その…奥、好きなの、、
だから、また今度した時…
…奥、攻めて欲しいな…なんて、、、////』
俺の中の何かがぶちっと切れた気がする。
滉斗『…奥ね、分かった、、
今度奥ばっか攻めてやるから』
俺がそう言うと、
元貴『ぅん、、ごめ…っ、恥ずかしいから、
忘れて、!今日はありがと!また明日、!////』
恥ずかしそうに言って、
慌てて俺との通話を切る元貴。
好きって言えなかった。
俺も、よかったって、
気持ちよかったって言えばよかった。
明日、家泊まってって、誘おうかな。
俺はそう考えて、スマホの中にある
元貴の写真を何枚か見漁った。
笑顔、照れてる顔、怒ってる顔、
恥ずかしそうな顔。どれも俺の大切な写真。
元貴は、元貴だけは、絶対手放さない。
そう心に留めた。
涼架『…知らないんだろうなぁ……』
僕はあの日、体育倉庫の中で禁断の行為を
している2人を見てしまった。
先生に体育倉庫の掃除を頼まれて、
鍵をもらって、開けようとした。
その時、
『ん”ぁ……っ、♡あっ♡わかい”…っ、
…くっ”、♡ふ、ぁ”…っ、♡///』
誰かの声がした。
確実に、いけないことをしている時の声。
若井を呼ぶ声。
高くて、甘い声。
僕は確信した。
元貴の声だと。
元貴と若井がしているんだと。
頭が真っ白になった。
今日だって、僕に優しく接してくれた若井と、
目があったらにこっと笑ってくれる元貴が
しているのだ。
元貴『ぅ”ああっ〜っ、!?♡そ…こ、♡
そこぉ”…っ、♡やば、♡
わか…ぁ”っ……♡///泣』
今まで聞いたことのない元貴の声。
滉斗『ここ気持ちいんだ…?』
若井の興奮しているような低い声。
やらしい音。
全てが夢だと思った。
夢だと信じたかった。
元貴と付き合っている若井。
人の彼氏をまだ好きなのは、性格が悪いと
思うし、何より、2人がイチャイチャしている
ところを見て、元貴に冷たくしてしまう
自分も嫌だ。
でも、若井を嫌いになんてなれない。
だから、陰で若井のことを好きなまま、
元貴と若井を応援しようと思った。
まだキスも、えっちもしていないなら、
まだ希望はある。
そんなことを思っていたのも束の間。
元貴『ん”あ…っ、♡〜っ、!?♡ゃ”、あ”っ、♡
そこ、♡らめ、♡わかいぃ”……っ、♡
いくっ、♡いぐっ…♡////泣』
絶対、ヤってる。
今鍵を開けて、2人の写真を撮ったら
どうなるんだろう、
なんて、最低なことを考えてしまった。
でも、今のこの手は抑えきれない。
僕はそっと鍵を開けて、震える手で
少しだけドアを開けた。
その隙間から、2人で愛し合っている
元貴と若井を写真に収めたんだ…
涼架『……好きだよ、若井…』
僕はスマホの中にある2人の写真を見て、
小さく呟く。
誰にでも優しい若井が好き。
涼ちゃん、
涼ちゃんって呼んでくれる若井が好き。
かっこいい若井が好き。
全部、全部僕の物にしたかった。
でも、そうはいかないみたい…
僕はベットにダイブして、
スマホをぎゅっと抱きしめた。
涼架『好きだったよ…若井、、』
目から涙が溢れる。
諦められないけど、諦めないといけない。
愛してる、
ごめんね、
じゃあね…
“好き” から “好きだった” に変わった夜。
涼しい風が吹き、
雨上がりで少し虹が架かっている夜だった。
コメント
15件
涼ちゃん…😢辛いかもだけど今は私と一緒にもとぱを見守ってよう…?
もしかして、最後の方クスシキの歌詞少し入ってますか!?涼ちゃん…切ない。けど、1歩踏み出せた涼ちゃんがすごくかっこいい😭💓
涼ちゃん すごく辛い状況ですよね🥲 でもそんな中で出来ることは全てやって、最終的に応援する道を選ぶの、さすがBFFだなって思います…😭