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熊野光一
「はてさて、どこに行く?」
「やはり、祭りといったら射的!」
「ぼくも射的がいい」
なら射的だな。懐かしいなぁ、昔よく射的で店主に怒られたっけな。
確か、真条と一緒に・・
「ついたよ、光一。ぼーっとしてるみたいだけど、大丈夫?」
「ん?ああ、大丈夫だよ。昔のことを思い出してただけだから」
「ああ、アレのことか。久しぶりにやる?」
「いいですなー」
「店主さん、ここの当たりって何?」
「あの、クマのぬいぐるみだよ。お嬢ちゃん」
「おお、かわいい。光一、あれ取って」
「まかせんしゃい。店主さん3人分お願い」
「はいよ」
よし、狙いを定めて。ショット!
すると、弾はクマのいるところとはあらぬ方向にとんだ。
「何やってるのさ。ちゃんと狙いなよー」
「いやいや、狙い通りだよ」
「いい位置、さすがは熊野。衰えてないね」
そう言って、真条は俺の撃った弾に自分の弾を打ち込んだ。
すると、弾と弾がぶつかり、跳ね返ってクマを後ろから押し出した。
「うそーん、何その技術」
「いやー、もうちょっと下だったんじゃない?」
「だね。上すぎた」
ま、とにかく景品ゲット。
ちなみに、後ろから押し出した理由は後ろについている重しを無視するためである。
この方法で、昔は荒稼ぎをしていた。
といっても、最新ゲーム機を根こそぎ取ってただけなんだけどね。
あれ以降、出禁食らったんだよね。
「店主さん、ここにあるの全部とってもいい?」
「ほお、面白い。できるならやってみな。その挑戦受けて立つ」
よし、ならやってやる。俺を相手にしたことを後悔するんだな。
〜つづく〜
あとがき
皆さんは射的、得意ですか?
僕が射的で一番嬉しかったのは、小さい頃に一発で景品を取れたことですね。