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私も、もりょきだったなぁ…フォロワー200人おめでとうございやす!🎉🎂🎉ライブライブ楽しみましょう!
もりょきだったな、、、 あえて「僕」と「あなた」で書いてくれるところまじで好きです(*´`)♡ フォロワー200人おめでとうございます🎉
キンモクセイのあまったるい匂いがいやにまとわりつくようで息苦しくて、
雨の日のクラクションの音はずっと耳に残り続けて、
踏みしめているはずの地面も頼りなく揺れていて、
周りに合わせたはずの笑い声がやけに大きく響いて、
いま酸素を吸っているのか二酸化炭素を吐き出しているのかも分からなくて、
世界の輪郭はだんだんとぼやけてきてしまう。
何が悲しいのかも分からないまま涙が溢れるとき、抽象度の高まる景色をどこか非現実的な絵画のように眺めながら、溺れているみたいだ、と思う。
大丈夫、と言い聞かせるには酸素が足りなくて、助けて、と口に出したら息ができないことに気づかされてもう助からないような気がしてしまう。
コール音、いっかい、にかい。
「もしもし」
少し気の抜けたようなのんびりとした声。たった四音。そして、世界は掬われる。
水面が見えないほどに僕を深くまで沈み込めていた大水はざあっと勢いよく引いていき、足元をくすぐるやわらかな波になる。
もしもし。
息ができることを確かめる。僕の声は少しかすれている。
不思議なことにあなたの声は僕を大丈夫にしてしまう。
無遠慮に値踏みする視線のことも、
何気なく放たれたちいさな棘みたいなことばのことも、
先の見えない不安感も、
募っていくばかりの焦燥感も。
あなたの声ひとつで僕は大丈夫になってしまう。
知らないでしょう、こんなこと。
「ちょっと声が聞きたくて」なんていって、他愛もない話ばかりするものだから。
知らないでしょう、僕は、あなたがいないと息ができないこと。
※※※
フォロワー様200人突破記念ということで書かせていただきました!
いつもいいねやコメント、ありがとうございます!
今回のお話は短いですが、あえて「僕」と「あなた」が誰なのかを明確にしませんでした。
正解はなくて、作者としては好きなCPをあてはめて楽しんでもらえたらいいなと思っています。
皆さんは誰を思い浮かべましたか?