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🖤💚 花筵

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🖤💚 花筵

1 - 第1話

♥

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2025年04月16日

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目が覚めて一番に、窓の外を眺める愛しい人が映る。


収録終わり、いつの間にかうたた寝をしていたらしい。ロケバスは桜並木を通っていた。

窓側に座る阿部ちゃんの肩に頭を乗せると、こちらを見て更に俺の上に頭を寄せる。


🖤「桜、すっかり散ったね」

💚「ほんと、ついこの間まで満開だったのに」


雰囲気でしかわからないが周りは寝静まっているようなので、外を見ながら小声で話す。


🖤「みんな寝てる?」

💚「そうみたい」

🖤「阿部ちゃんはずっと起きてたの」

💚「うん、ちょっと勉強したくて」


相変わらず、いつでもどこでも勤勉だ。

勉強の続きはいいの、と尋ねると『めめも起きたし、ちょっとチャージする』と頭を更にすり寄せてきた。



桜並木だった場所は地面を花弁がピンク色に染め、ところどころ葉が芽吹いている。


🖤「ずっと咲いてて欲しかったけど、儚いなぁ」

💚「そうだね」

🖤「阿部ちゃん、来年も一緒に見ようね?」

💚「来年も一緒にいてくれるの?」

🖤「当たり前、来年も再来年も一緒にいたいよ」

💚「嬉しい。俺もめめといたい」


音が出ないように、触れるだけのキスをする。

やるだけやってから、周りをちょっと気にする阿部ちゃんが可愛い。


🖤「たぶん、みんな寝てるよ」

💚「ん、でもドキドキする」

🖤「ふふっ」


そんなふうに言いながらもう一度。


🖤「俺でも、葉桜も好きだな」

💚「新緑、綺麗だよね」

🖤「うん。阿部ちゃんの色だし」


不意打ちを食らって赤くなったところへ、もう一度。


🖤「3回もバレずにキスした」

💚「もうおしまい」

🖤「仕方ないなぁ」


続きは家でね?と囁くと更に赤くなった。


🖤「紅葉には早いよ」

💚「めめが悪い」



家に帰って見たスマホに佐久間くんから『イチャつくなw』とメッセージが来ていたのは、阿部ちゃんには黙っておいてあげよう。




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