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皆がより一層目を白黒させていると、更にアナウンスも流れる。
「緊急警報、緊急警報、当学園はこれより戦闘モードに入ります。生徒たちは、至急、地下に避難してください」
このアナウンスを聞いて、生徒達が校舎から文字通り飛び出てきた。
そして校庭の地面が割れ、存在にすら気付かなかったゲートがゆっくりと開いていく。
その先は巨大な地下空間で、避難用のシェルターになっている。
生徒達は慌てた様子でシェルターに逃げ込んでいる。
すると、校舎の建物が火をふき、轟音とともに、その下についているジェットエンジンをあらわにしていく
…ジェットエンジン!?
マタロウ「うぎゃあああぁ~!」
ジェットエンジンの轟音に、ついマタロウが泣きそうになって叫ぶ。
それも仕方ない…今、まさにYの形の校舎がゆっくりと浮上していくという
衝撃的すぎる展開を目の当たりにしているからだ。
ジンペイ「なんだ、あれ…」
フブキ「嘘でしょ…」
ジンペイ、フブキ、どちらも驚きに固まっている。
メラ「冗談キツいぜ」
メラが世界観に合わないニヒルさを演出している中、マタロウとアゲハは興奮しまくっていた。
アゲハ「ナニアレ!?ヤバい!スゴい…!!」
マタロウ「待って待って待って!?これ、もしかしなくても王道の激アツ展開!?」
目の輝きが止まらない両名に一同一瞬呆れるが、すぐにこのぶっ飛んだ展開に注目する。
体育館の屋根の上で、合唱団が学園長の指揮に合わせ、校歌を歌っていた。
※校歌の歌詞は違反となる為載せられません
歌に合わせ、校舎が部品のように分離したり、他の物を取り込んだりと、合体していく。
皆の驚きや興奮は徐々に高まっていく。
分離した校舎は大きな音をたてて合体していく。
特撮ヒーロー番組によくあるアツい展開を目の当たりにし、
もう皆はどういう反応をとっていいのか分からなくなる。
そして!最後にYマークのついた塔が頭となり合体、顔も出てきた。
「超校合体 ガッコウガーY!」
な、ななな何と、皆の通うY学園の校舎が、『ガッコウガーY』に変形した!
これは、興奮の1つや2つ、してもおかしくない。
両手と片足をあげたYポーズをキメるガッコウガーY。地上に降りてきた。
マタロウは興奮を通り越し歓喜の舞を踊る。
マタロウ「くーーっ!これは…パーフェクトにアガる展開!」
アゲハ「何アレ何アレ!?カッコいい!!今日人生で最高の日確定!!」
アゲハも目をキラキラ輝かせて、何故かアゲハの周りもキラキラしている。
他の皆も、突然の展開に驚く事を忘れ、ひたすら目を輝かせている。
キンヤ「さぁ、そのガッコウガーYに乗り込んで、学園を救うのだ!」
学園長が体育館の屋根から、YSPクラブに指示を飛ばす。
皆は視線を合わせて深く頷きあい
とぉっ!!
とジャンプしてガッコウガーYのコックピットに乗り込んだ。
確かに色々な所に元の校舎のパーツがある。
皆は物珍しそうにしつつ、2列に並んだ操縦席に座る。
アゲハ「凄い…!もう…!感想が浮かばない…!!」
失神直前のアゲハ。皆で慌てて落ち着かせて、早速迫り来るメテオに立ち向かう!
ジンペイ「超校合体ガッコウガーY、発進!」
ジンペイの号令に合わせ、フブキが操縦パネルをいじってから、レバーを前に倒した。
フブキ「出力最大!エンジン全開!」
ガッコウガーYの肩からジェットが噴射し、ゆっくりと動き出した。そして加速を始める。