???Side
?:はあ…疲れた…
…ってここどこや…?
一瞬で変わったけ来に顔を歪める
それは不安からか、それとも帰るのが遅くなるかもしれないことへの苛立ちか…
路地裏っぽい場所…前には飯屋?がある、
転移の魔法陣かなにかで飛ばされたか?
…この店に、入るしか無いよな…
カランコロン
?:お!
料理人?:いらっしゃいお客さん!
?:客って…まずここどこや(睨)
料理人?:いいからいいから!そこに座って!
あ、メニューこれね
?:…帰るわ…
こんなところで遊んでる暇ないねん
俺はこれでも国の幹部やそして美食家…
どんなに探しても、1つも美味い飯は見つけれんかった
だからもう、期待なんかしてない
料理人?:ちょッ、ちょっと待った
無料にするから!食べてって!
?:…はあ
こんなに言われたら断りづらいな…
どうせここから帰り道なんかわからんし、
さっさと食って、さっさと帰してもらわなあかんな…
…適当に、カウンターに座るか
料理人?:何にするー?お客さん
?:…おすすめで
どうでもいいからはよ帰らせてくれ…
料理人?:おっけー!じゃあ…
唐揚げ定食ね!
?:からあげ…?
聞いたことあらへんな…
トン、トン、トン
板に包丁が触れる音がする
そして…
?:…それ、何しとるん?
料理人?:ん?あー、揚げてるのー
?:あげ、る…?
聞いたことあらへん、調理法の1つか?
でも美味い飯を探し回った時、
1回も聞いたこと無い
黄色い水、彼女が言うには
料理人?:油って言うものだよ
あぶら?油の中で踊る肉を見て、つい目を輝かせた
旨いモン、なんてこの世に存在しないと、
あんなに否定してきたんに、
手のひらクルックルな俺にも少し驚きつつ、
初めて感じた食欲をそそる匂いに胸を高鳴らせる。
料理人?:はい!唐揚げ定食!
ぼぉっとソレを見つめてたら
出来上がってたその料理、
料理人?:あ、箸の使い方わかります?
?:あぁ、わかるで…?
___が使っとるからな、昔、旨いモン探してた時
___が教えてくれたやつやな
料理人?:え”、(感動)
?:は?(引)
料理人?:あ、いや!来店した人の中で箸を使える人は初めてで!
?:あぁ
俺もうろ覚えやからな
料理人?:さて!召し上がれ!ニコッ
毒を入れた様子もなかったし、大丈夫よな、
きちんと確認を済ませ、そういった彼女を食事の合図とし、
食べ始めようと思うが
料理人?:あ、ちょっと待って、忘れてた
?:…なんや
口から出そうな唾液を飲み込む、
腹が減って仕方がないが、手を止める
料理人?:東洋の文化なんだけど、食べる前に、こう、、、
手を合わせて、「いただきます」って言ってほしいんだ!
命と野菜等を作ってくれた人に感謝って意味があって…
あと、食べ終わったら、
また手を合わせてごちそうさまって言ってほしい
?:ほう…
東洋の文化…そういえば___も飯の前に言うとるな、
本人も「いたのは昔だから覚えてないけど、これが大事だった気がする」
って言ってたしな、やってやるか
料理人?:止めちゃってごめん!今度こそどうぞ〜
?:あ、いえ、全然大丈夫ですよ
待たされるのは苦しかったしはよう食べたかったけど、
良いこと…というか、新しい文化もしれたし、よしとしよう
料理人?:じゃあ改めて___
「どうぞ召し上がれ」
いつしか待ち望んでたその言葉を合図に
下手ながらも箸を持ち、口を開く
?:いただきます
手を合わせてすぐに唐揚げというものを口に運ぶ、
?:ッ〜!ほいひふひんは!?
料理人?:なんて???
?:んまい!
期待はしてたが、ここまでなんか聞いとらん!
そんな俺を見て彼女は
料理人?:その白いやつ…白米と一緒に食べるともっと美味しいよ〜
なんて言う、いやそんなん…
?:!?、はふほへほ!!
やるに決まっとるやろー!?
あかんあかん旨すぎる、むっちゃ旨い、唐揚げが更に口に進む
あかん熱いのなんてどうでもええ、←
熱さよ、かかってこい(?)
あかーーーん!!!
「天才料理人を前にこの国幹部、完敗」
多分そんなテロップ出とる(メタい)
もう俺死んだ?え?死んだ?
ちょ、一旦死んだか(?)
夢みたいや…
数分後
?:ふ〜…ご馳走様でしたッ
そう、また手を合わせて言う俺を見て
料理人:お〜食べるのはや…
あ、これサービス、クッキーっていうお菓子でね、
帰ったら食べて
?:ん?
と、俺が転移ゲートに入る前、そう言われる、
驚いた、
?:もらってええんか…!?
料理人:もちろん!
?:!、今日はほんまありがとな!
タダなの申し訳ないんやけど…
料理人:いやいや!こちらこそだよ〜!
美味しく料理を食べてもらうことだけが、
私の幸せだし!
…あ、お客さん、名前聞いても良い?
?:名前…?
料理人:あっいや!嫌なら別にいいんだけど…
?:いや良いよ、減るもんじゃないしな
tn:___トントン言うねん
飯、旨かったで
料理人:え、あ、え?
tn:んじゃな、
そう言い、カッコつけるかのように俺はゲートに入る。
すると景色がまた変わり、元の場所に帰ってきた。
tn:最後困惑してたけど
…幹部だと気づいたんかな?w
其れも其のはず、発せられたのは
この都市の幹部であり、この都市の…言ってしまえば組織である
軍のリーダーを支える役目を持つ人物、書記長の
シュバイン・トントンなんやから
料理人Side
料理人:ワ….ワァ….?ヒィヤッゴルェ?
一方、奇声を放つ彼女
キューテ・ミア
ミア:どうしようどうしようどうしよう
書記長様にあんな口聞いたら
ミア:しょ、しょけ、処刑…?
A,処刑
ミア:まじでどうしよう自国に帰る?でもそしたら
___の所で仕入れができない
あそこじゃなきゃ品質がぁぁぁ
うぅ…姉さん助けてぇ…
…ってここにはいないんだった…
…よし、一旦___に相談しよう
『転移』ッ!
???
ミア:…ついた、?…ついた!
カランコロン
ミア:ピクトーーー!!!
pk:はいはいなになに
ミア:助けてッ(泣)
(こいつはピクト・ハウス、情報屋兼何でも屋で、私がいつも材料を仕入れてるのはここ)
ギュッ
pk:わっ、急に抱きついてこないでよw
どうした?( T^T)\(‘v’ )ヨシヨシ
ミア:いやね、(離)
かくかくしかのこのこのここしたんたん
(『思念伝達』‐「記憶」)
pk:…(情報整理中)
…何やってんのw?
ミア:笑い事じゃないッ
pk:でも、あの様子なら大丈夫だと思うよ?
ミア:え?
pk:ほら、すぐれた俺って情報屋じゃん?
だからいろんな国から依頼を受けることもあるのよ
で、トントンさんと会ったことあるけど、
あの人美味しいご飯を探し続けてたみたいでさ、
多分あの様子、満足してるし、なんなら嬉々としてるから
ね?大丈夫大丈夫!
ミア:すぐれた情報屋ってw自分で言うなしw
でもありがとう!元気出た!
だから姉さんに会いに行く!←?
pk:なんで?さっきの会話から何故そうなる?
ミア:久しぶりに会いたくなった!ただそれだけだよ!
pk:でも日常国でしょ?出国した人のリストは幹部に行くし、
資料の²/₃以上は書記長がやってるらしいし、顔でバレない?
ミア:いや大丈夫ってピクトが言ったんじゃん、
バレたところで感がすごい
pk:さっきとは打って変わって自信満々だね
ミア:ピクトが言うなら大丈夫でしょ?
pk:wありがとうwでも人を信用しすぎちゃダメだよ?
ミア:大丈夫だって!私が完全に信用してるのはピクトと、
日常国の皆さんだけだから
あ、これ差し入れのクッキーね、
お客さんにあげてたんだけど、作りすぎちった☆
pk:あ、ありがとう、
ミア:じゃあまた今度☆日常国に行く準備して、明日出発するから
pk:うん…できるだけ速く帰ってきてね…?
ミア:お、寂しいんですか〜w
pk:…うん
ミア:え、素直…!?
pk:…失礼だね
ミア:できるだけ速く帰ってくるよ、長引かない限りは
pk:長引くってwなにするつもり?
ミア:1、姉さんに留められる、
2、毒見役
3、スカウト
くらい?
pk:毒見役!?
ミア:あれ、言ってなかった?
pk:言ってないよ!?大丈夫?
ミア:大丈夫、毒の耐性は持ってるし
pk:いや、ミアが少しでも傷つく姿は見たくない…
ミア:大丈夫だって!心配性だな〜、
pk:…あと、スカウトは断って!
ミア:もちろんよ、総統様の命令には逆らえないけど、
あの総統様が強引はしないだろうし、
最悪の場合こっちに魔法で逃げ帰る。
pk:絶対ね!?約束!!!
ミア:わかったわかった
瑠璃:新作、気に入ってるよ、結構
ミアちゃんに自己紹介してもらいましょう
ミア:
名前 キューテ・ミア
性別 女
年齢 19
好き 料理、お客さんの笑顔、甘いもの、姉、ピクト(like)
嫌い 虫、クズ、勉強
その他 転生者、___の妹、愛され体質
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コメント
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コメント失礼します! 私の好きな神作の匂いがしますねぇ... 続き楽しみにしてます!
今回も素晴らしい逆ハーレムストーリーの予感…!