テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
-注意事項-
↪sxfn二次創作 否 御本人様に関係なし
↪sxfnから🍵様主役 否 地雷注意
↪流血表現、病み表現有り
↪暴力、暴言等の要素有り
↪嫌われ要素も多少含まれます
↪年齢操作有り
↪キャラ崩壊含みます
※追放等はお控え下さい
※苦手な項目が注意事項にて1つでも含む方はご覧になる事を推奨いたしません
注意事項を必ずお読みになった上でご覧になって下さい。
〘 🍵seed 〙
閉めたカーテンからうっすらと一筋の光が俺を照らす。
目覚まし時計を見ると、そこには、設定してある時刻よりも数十分早い時間。
昔から寝るのが好きだった俺。
けど今ではろくに寝れていない。
異常、まさに異常事態なのだ。
まぁ原因は、叔母さんだろうけど。
俺の本当の両親は、とある事件に巻き込まれて死亡した。
引き取る人が居ない中、渋々、ほぼ他の人達に押されて引き取ってくれた叔母さん。
元々、引き取りたくなかったもんなんだから……そりゃ扱いは酷いものだった。
そして今日、俺は親戚の家へと移り住む。
叔母さんも一緒に、らしい。
🍵(せめて、離れたかった……)
暗い気持ちに覆われながら、リビングへ降りる。
ちなみにその親戚の人達には5人兄弟が居るらしい。その内2人は俺の義兄になり、後の3人は義弟。
🍵「俺に義兄弟かぁ……、」
(上手くやれるかな)なんていう不安を抱えながら、リビングにつく。
まだ時間帯は5時もきていないもんだから、少し外は薄暗い。
🍵「さぁて、朝食作りますかっ!」
朝食を作っておかなければ、叔母さんは怒るし、殴るしで最悪だからな………
ちゃんと作っとかないと……。
朝食を作り始めて30分。フレンチトーストが完成し、ラップをかけておいて、食卓に並べておく。
🍵(きっと、、不味いからとか言って、捨てられるんだろうな(笑))
分かりきった事。
叔母さんは、俺が作った料理を口にすると、必ずこう言う。
〖不味い。もっと美味しく作れないの?〗
そしてゴミ箱へ、俺の作った料理を捨てる。
母や父からは、そんな事一度も言われたことはないもんだから、初めて言われた時は傷ついたな、(笑)
むしろ母と父は美味しい美味しいと言って頬張ってくれていた。
🍵(戻りたい……、あの時へ戻りたい、)
昔に浸りながら、引っ越す準備を始めようと2階へ。自分の部屋へと上がった。
そして物音をあまり立てないよう、ゆっくりと物の整理を始めた。
よく見ると、自分の部屋に荷物はほとんどなくて、引っ越す準備はものの数十分で終わった。
🍵(そろそろ、叔母さんが起きてくる頃か)
時刻は大体6:30。
叔母さんは起きると思い、静かに階段を降りながら、リビングへ向かった。
そして、叔母さんを待つ。待っていなければ叔母さんに殴られ、蹴られるから。
俺は、こんな生活にはうんざりだったけど、ここを出てもどうにも出来ないから、居座り続けなければならない。
無論、1人で生活出来るようになったら、今すぐにでもここを抜け出す。
色々と思考をめぐらせていると、階段を降りる音が聞こえる。
きっと叔母さんだろう。
少し体が強ばる。いつもいつも、叔母さんと会う時は怖い。
🍵「おはようございます。叔母様」
叔母さん「………」
🍵(また……無視か、)
叔母さんは、食卓に置いてあった、俺の料理を手に取り1口食べる。
叔母さん「不味いッ!!!!」
🍵「すみませんッ」
叔母さん「なんでこんなものしか作れないよッ!!!!」
叔母さん「不味くて仕方ないわッ!!」
🍵「すみませんッ、ごめんなさいッ」
叔母さん「もういい、私上行くから。片付けといて」
🍵「はい……、」
また、か。
もう逆に、やられ過ぎて慣れたな(笑)
叔母さんが一口しか食べずに残した料理が載った皿を持って、台所へ行く。
そして、生ゴミとして捨てる。
🍵(あっちに行けば、こんな事は……なくなるのかな、)
少し、義兄弟の家の方に希望を持ちながら生ゴミを処理して、2回へ向かった。
そして、準備した物をもう一度確認する。
絵を描くようのタブレットにペン。
歌みたを録るためにあるマイク、そしてその歌みたをMIXするパソコン。
紙がまだまだ残っているスケッチブック等。
必要な物は全て持っていき、要らないものは置いていく。
🍵(俺は配信者やってるからなぁ…)
せめて防音つきの部屋がいいところだけど、(笑)
まぁ、そう上手くはいかないと思うけど、そんな願いを心にしまう。
ふと、目に留まる、カッター。
少し血が滲んだ感じもあるが、気のせいだと思う。
軽くカッターを握り、自分の左肩に刺す。
痛みと、違う快楽が俺の体を襲う。血は一筋の流れを作り、流れていく。
止血をし、包帯を取りだして、傷つけた所を包帯で巻く。
🍵「……よしっ、見えてないな、」
バレないようにリスカ、アームカットをする毎日。
カッターについた血を拭き取って、刃をしまい、リュックの中に入れる。 チャックを閉める。
そして、リュックを背負い、自分の部屋を出る。出る前に、1度振り返る。
蘇るように思い出す。眠れず、起きて絵を描いていた机。毎日のことに疲れ果てて眠りについた寝具。朝起きる為にセットしていた目覚まし時計。
質素な部屋ではあったけど、唯一、安心できる場所でもあったな(笑)
🍵(今まで、ありがとうございました。)
心の中で、この部屋に感謝を告げ、リビングへ降りる。
既に叔母さんは準備を開始していて、もうすぐで終わる所だった。
叔母さん「来たのね、行くわよ♪」
🍵「はい、分かりました。」
叔母さん「あっちの家では礼儀正しくするのよ?」
少し上機嫌な叔母さん。きっと、あっちの家に行くからだろうなぁ……
けど、しっかりと注意される。
〖 礼儀正しく 〗
🍵(家族としても、馴染んちゃいけないか、)
少し残念な気持ちを抱えながら、家の扉を開けて、義兄弟が住んでいるという、家へ向かった。
電車に揺られ、窓の外の景色を呆然(ぼうぜん)と見つめる。
義兄弟の家はあまり都会ではなく、かと言って、ド田舎ではない。
普通の街。そう、普通の街なのだ。
景色が早急に過ぎていく。気づけば、目的地についていて、降りることになった。
切符を改札口に通し、駅を出て、義兄弟の家へと徒歩で向かう。
これから新たな生活。そして家。
さぁて……これから俺はどうなるんだろ。
そんなことを考えていると、義兄弟さん達の家に着いた。
叔母さんはすぐにインターホンを押し、ガチャリ、とドアが開き、出てきたのは中年ぐらいの男性だった。
義父「これからよろしくね、🍵くん」
🍵「よろしくお願いします。義父さん 」
義父「ははっw、そんな固くならなくてもいいからね(笑)」
🍵「は、はい、(笑)」
この人が、俺の義理の父になる人か。
そう思うと少し、寒気がした。
バレないように偽るような笑顔に、声。
絶対、何かある。
すると、うっすらと後ろから影が見える。
黒髪に前髪だけピンク色の髪、耳にかける桜が描かれたイヤリング。そして首にある、5枚の花びらが集まって出来た桜の花のネックレス。
何よりも、瞳。桃色の、誰もが見惚れそうな色合いの瞳。
けど何故か、俺と叔母さん、義父さんの事を鋭く見る視線。
この時、俺は悟った。きっと、何かがある。
そんな子に気づいたのか、義父さんはその人の事を呼んで、俺に自己紹介をさせた。
🌸「桃瀬 蘭(ももせ らん)。よろしく。」
🍵「うん。よろしくね。」
義父「’一応’蘭と或間(いるま)が義兄になって、小雨(こさめ)と奈津(なつ)、美琴(みこと)が義弟になるよ。」
🍵「はい、分かりました。」
蘭さんに或間さんに小雨くん、奈津くん美琴くん。
そしてこの、異常な警戒心。
この家庭………きっと何かがおかしい……。
1話 義兄弟_𝐟𝐢𝐧𝐢𝐬𝐡
コメント
1件
新連載です。進めたい時に進めていきます。