注意事項
・この作品はwrwrd様の二次創作です。
・本人様とは関係ありません。
・検索避けに協力してください。
・ボーイズラブ 要素があります。
・kn×ci ut×ci 要素があります。
・この作品は続きになってます。
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水色髪が、窓から入り込む風で、
ふわふわと揺れている。
そんな彼、ciを見ながら、料理を済ます。
焼きたてのパンを机に置いて、ciの元へ行く。
kn「ci、おはよう」
頬に手を当てれば、撫でてくれと言わんばかりに近寄ってくる。
可愛らしくて仕方がない。
ci「おはよぉ…knぁ、」
kn「おはよう、ほら朝食でも食べようや」
ci「うんっ…食べるぅ、」
眠そうに目を擦るciの手を取って、机に向かう。
kn「いただきます」
ci「いただきますっ」
ciと、今日の予定や、明日の予定、
さらには、行きたいデートなどを話し合う。
ciは、へにゃっと笑って、俺の話を
一所懸命に聞く。
パンを口に頬ばれば、目を細めて笑顔を作る。
こんなにも愛おしい存在がいて、
俺は幸せだ。
元カレ…いや、もう他人である男は
今、きっと後悔しているだろうな。
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カーテンから、日差しが入り込む。
そんなことは別に気になんてならない。
昨日から、俺はなんの気力も出てこない。
ずっと、ciの部屋で座っている。
目を閉じれば、苦しんでいるciの姿と声が
俺の中に入ってくるんだ。
それを見ているのだけでも辛くて。
俺は取り返しのつかないことをしてしまったんだと、何回も突き刺されて。
もう会えないと分かっている君に会いたい。
今すぐが無理なら、いつかでいい。
最後に、俺の名前を呼んで欲しかった。
君の作るご飯が食べたかった。
抱きしめたかった。
手を繋ぎたかった。
出かけたかった。
あわよくば、唇を重ねたかった。
どんどんと、やりたい事が思いつく。
ciに会いたい。
君の色んな表情を見たい。
そんなことを考えながら、ciの布団を被る。
懐かしいような匂いが、ふっと俺の中に
入り込んだと思いきや、
すぐさま、その匂いは消え去った。
俺を置いていってしまった。
まるで、ciの中に、もう俺はいないように。
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ciを連れて、商店街を歩く。
途中で、アイスを買ったり、服を見たり。
のんびり歩きながら、会話をする。
日光で照らされながら、笑顔で話すciは
天使にも負けない可愛さだ。
kn「おん!!おん!!おもろいなあ!!」
ci「でしょー!!」
手を繋いで、わちゃわちゃと会話をする。
女が横目で俺らを見ている。
羨ましいだろ?
俺だって、今は凄く幸せだと思うよ。
ci「knぁ?聞いてるの??」
kn「おお!!すまん!!」
ci「だからあ…今日はカレーでいい??」
kn「おう!!カレーかあ!!」
「ええなあ!!久しぶりや!!」
ci「俺ね、カレー作るの得意!!」
kn「偉いなあ!!楽しみにしとくわ!!」
大きな手のひらで、ciの頭を撫で回す。
ふわふわの髪の毛がくるんっと跳ねる。
うさぎみたいで可愛らしい。
ci「あッ…洗濯してない!!」
kn「俺がしといたで!!」
慌てるciの肩に手を置き、伝える。
可愛らしい天使様なんかに、任せきりだなんて、絶対に嫌だね。
ci「knぁ…!!」
ciは、嬉しそうに目をうるわせながら、こちらに抱きつく。
ふわっと、いい香りが香る。
kn「じゃ、帰ろか!!」
ci「うん!!」
ciと手を繋いで、スキップをする。
夕焼けは、いつまでも続いている。
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外から、楽しそうな笑い声が聞こえる。
確かに、その笑い声は聞き覚えのある。
品があって、可愛らしくて、聞いているだけで心が癒される。
俺は、その笑い声が大好きだ。
窓を開けて、外を除く。
そこには、ふわふわ水色髪がくるくると風に
なびきながら、走っている彼がいた。
そんな彼を瞳に捉えると、俺は考える暇もなく、玄関へ走った。
ut「ci!!!!」
大きな声を出す。
彼は、こちらを振り向くことはなかった。
ただ、隣にいたciに似合わない金髪の男が
こちらを振り返り、俺を睨んだ。
背筋が凍った。
なんだよ。
そいつは、元々俺のモノなんだぞ。
ciと、話がしたくて、声が聞きたくて、
俺は金髪の男になんか気にもせずに
走り出した。
そんな所で、踏切が閉まる。
カンカンカンと、俺を打ち付けた。
電車が通って、ciの姿が見えなくなる。
じっと、その場に立って踏切が開くのを待つ。
俺は、ciと会うことが許されることはないようだ。
ごめんな。ci。
俺は君が好きです。
きっと、君はもう、俺の事なんか忘れてるんだろうけど。
──────────
ciの手を引いて、走って家に帰る。
あの男が居たからだ。
ciが、アイツを見れば、きっとアイツに着いていく。
心のどこかで、まだアイツを探しているはずだ。
ci「…kn、さっき俺誰かに呼ばれた気が…」
そんなことを、玄関で尋ねられる。
俺はciの手を握った。
kn「気のせいちゃうか?」
「ああ、カレー楽しみにしとる!!洗濯取り込んでくるわ!!」
そう伝えて、ベランダに走る。
渡すわけが無いだろう。
コイツはもう俺のモノなんだ。
精々、捨てた自分を憎むんだな。
ci「kn!!カレーできたよ!!」
ベランダに顔を出して、ニコニコ笑顔でそう
言われる。
kn「おう!!今行く!!」
サンダルなんか脱ぎ捨てて、ciに飛びつく。
ci「んふふふっ!!knぁ〜/」
頬に軽く口付けをして、手を繋いでリビングに
向かう。
そこには、ほかほかといい香りを放ったカレーがあった。
kn「うおお!!はよ食べよ!!」
ci「食べましょー!!」
カレーを口に入れる。
ほわっと、暖かい煙が口に広がる。
ただ、おかしな点があった。
kn(ん”…少し辛いなあ…)
(ああ、好みの味伝えてなかったわ…)
でも、だとしても、普通ノーマルの味にするだろう。
なんで、少し辛くなっているのだろうか。
ciが好みなのか?
そう思って、ciのカレーを口に入れる。
甘い味が広がった。
ci「…どうかした??」
kn「いや…味がさ」
ci「んふふっ、久しぶりやから張り切ったんや!!」
「ほら、少し辛いの好きやろ??」
「丁度いい辛さやろ!!」
ciは自信満々の笑顔でそう言った。
俺は、甘口派なんだが…、まあ、
ciがせっかく作ったんだ。
食べさせてもらおう。
終わりです!!!!!
最後、”?”ってなる人多いかもですね😭
恥ずかしいので解説はこちら↓
ciとknは、甘口派だが、knは、そのことをciに教えていない。
普通のノーマルな味が出されると思いきや、まさかの辛口。
味の好みを知らないのに、いきなり辛口って
結構大胆な行動だよね。
ciがその行動をとった理由…。
それは、元カレであるutが関係しているヨ!!
実は、utは辛口派である(一話参照)
そう。
つまり、ciはあの日、knに思い出を全て塗り替えられて、ciはknを好いているが、
やはり、思い出は残るものだよね。
ciは、まだutの事を忘れてなんか居ない。
心の奥深くで、静かに、覚えている。
完全に覚えているわけではないが…。
的な意味さ✨
上手く伝わるかな…😞
コメント
10件
解説丁寧に着いてて分かりやすすぎるけど主様が凄すぎて直ぐに分かりましたよ!!🥹🫶🫶ほんとに私の願望という名の強欲聞いてくださってありがとうございます🥹🥹本当に予想の上の上ぐらい凄いもの来るから心がぐって来たし好き…好きすぎて語彙力無くなりました…🤔💓💓
これknとut両方幸せになるといいなぁ
めっちゃつたわりましたよ!いや、最後の辛口のとこ見て、はっ!すげぇ!ってなりました!毎度神作ありがとうございます!!!物語の奥が深いって言うのかな?1話との繋がりとかもあってものすんごい良かったです!まじでココアさんの物語神作しかなくて最高です!!!天才ですか...?