TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

 「……アオイ?」


 『……』


 床には、血を流しながら転がる最後の魔神の首。

 ヒロユキの視界には、ただアオイの背中だけがあった。


 「……やったのか?」


 『……うん。これで――魔王たちと勇者の戦いは、終わったね』


 「……」


 魔神は確かに倒れた。その事実を皆に伝えねばならない。

 だが、ヒロユキはそれよりも先に、どうしても確かめたいことがあった。


 「……もしかして、兄さ――」


 その瞬間。


 ドォン! と轟音と共に、大きな瓦礫がアオイとヒロユキの間に落ちた。

 それを皮切りに、魔神城全体が悲鳴をあげるように揺れ始め、壁や天井が崩れ落ちる。


 「……っ!」


 『積もる話は――ここを脱出してからにしよう!』


 「……あぁ!」


 ヒロユキと『アオイ』は、互いに視線を交わし合い、崩れゆく魔神城を駆け抜けた。


――――――――――――――――――――

 《魔神城 外》


 「……やったみたいだね」


 「そうみたいだな」


 魔神城から少し離れた場所。

 気絶している仲間たちを安全な場所へ運んだ神の使徒たちは、遠くで崩れ落ちていく巨大な城を見つめていた。


 「ホワイト団の方も、ルダから連絡があった。魔族も魔物も、全部消滅したみたいだよ」


 「……まさか、作った本人が消えたら全部消えるなんてな。俺たちでも予想できなかった」


 「タナトスたちも……消えた」


 今、この場に立っているのは神の使徒たちだけ。

 他の者たちは全員、【ヒュプノス】の力で深い夢の中にある。

 だが、魔神が消えた今、その効力も意味を失い、やがて全員が目を覚ますだろう。


 「よく頑張ったな、ユキ」


 キールはスヤスヤと眠るユキを、そっと他のみんなの傍に寝かせた。


 「……お、あれは」


 魔神城の方から姿を現したのは――リュウトを背負った、みやだった。


 「っ……」


 みやは神の使徒たちを見つけ、わずかに驚いた表情を見せる。


 「やぁ、元気にしてた?」


 「……どぅして」


 「どうして? うーん……どう答えたらいいだろう。仕事だから、かな?」


 「……」


 みやはルコサの横を静かに通り過ぎ、リュウトを仲間たちの近くにそっと下ろす。


 「リュウトっ……みんな……」


 「大丈夫。もうすぐ起きるよ」


 「……ぅん」


 「お、あと2人も来たみたいだね」


 「……」


 少し遅れて、ヒロユキとアオイも魔神城から姿を現した。

異世界転生したら女になった!?

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚