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今度こそ集会も終わりさぁ帰るぞ、と愉快的悦に帰路を辿っていた時。
ふと、メールのことを思いだす。
…完全に忘れていた。やばい、やばい…急いで万次郎に謝罪と今から急ぐ旨をメールで伝える。恐らく万次郎は岬公園に到着して何分も待っている。
すると30秒も経たずに万次郎から返信が来た。
「早く」
それから走ってやっとのことで岬公園に到着した。またまた既視感…
そしてベンチに座って待っている万次郎に声をかける。
「ごめんね、忘れてた…」
「…」
謝るが万次郎はお怒りの様子。どうやって期限をとろうか…仕方がない、とさっきコンビニで買ったたい焼きを万次郎に差し出した。
「これあげるから機嫌直して、ね?」
「…ん、」
「ありがとう」とニコッと微笑みたい焼きを受け取ってくれた。良かった、機嫌を治してくれたようだ。
ちなみに万次郎にあげたのは期間限定の芋シリーズのたい焼き。
そして、今私が持ってるのが同じく期間限定芋シリーズのミニパフェ。たい焼きも買っててよかった…。
万次郎がたい焼きをもぐもぐ、と食べ始めたので自分もパフェを頬張り始める。
そしてたい焼きを食べ終わった万次郎がぽつりぽつり、と話し始めた。
「…オレさ、どの選択が正しいかのか…わかんないんだ。」
「オレの選択で死人が出るかも知れない…
ずっと場地のこと、後悔してるんだ。もう後悔なんてしたくない。でもどの選択が正しいかも分からない。」
思い出したのか、万次郎は苦しそうな表情を浮かべながら話す。
『君の選択で死人が出るかも知れない…確かにそうかもしれない。後悔するのも分かる。』
現に今イザナの選択で死人がでそうになっていてわたしが止めている状況なのだ。きっと万次郎はも同じような状況なのだろう。
『でも、今は万次郎がしたいこと・・・選びたい方を選んだらいいと思うな。他の人は今は関係なしにさ。万次郎は仲間思いだからね。でも、万次郎の悪いところは考えすぎちゃうところ』
「考えすぎる…」
『うーん…例えばさ、今回の抗争・・・いや、抗争前もあるかな。その時に万次郎にとって大切な人を沢山失っちゃったとしたらさ、万次郎はきっと自分を責めて、自分を犠牲にみんなを守るでしょ。』
「…そうなのかもナ、でも『でもはなし。もっと自分を大切にしなよ。君も誰かにとっての“みんな”の1人なんだよ。』
「ありがとう」
『でも相談してくれたのはすっごい嬉しい。』「…まだ葵と会ったばっかりでこんなこと言うのも変だけどさ。なんか葵になら話しても良い気がした…というか話したかったんだ」
『よかった。じゃあ、また何かあっても1人で背負わないでほしい。』
「うん、ありがと。」心做しか万次郎の表情は少し軽くなった気がする。
いつかはその瞳を漆黒ではなく希望に照らしてほしい。
その日の夜、私は夢を見た。
真っ暗で、何も分からない、何が何なのか…どこまでも続きそうだがどこまでも狭く、存在しないような…言葉では表せない、不思議な場所にいる。
でも自覚があるし夢にしては現実味もある。明晰夢…だっけ?でもここ、知ってる気がする…前にも。……そうだ、思い出した。ここ…前にも来たことあったよね。
あの時は「場地さん」という方が危険だ、って言われたんだ。
ということは今回も誰かに危険があるということだろうか。
でも…
色々と考えていると何処からか声が聞こえてくる。
「佐野エマさん、黒川イザナさん、鶴蝶さんが危険です。」
どうか守ってあげて__
「…!」
あれを聞いたのを最後にあの場所はなくなり、目が覚めた。
分からないことだらけなのだが、今日…抗争の日にこの夢を見たということはおそらく驚いている暇もない。
混乱する心を落ち着かせながら、整理していく。「佐野エマ、黒川イザナ、鶴蝶……」
イザナ、鶴蝶は知っているが…佐野エマさんは誰か分からない。
佐野……佐野万次郎……あ、苗字同じだ。何か知ってるだろうか。とりあえず時間が無い、急いで連絡…
いや、間に合わない。多分今すぐ外に向かわないと間に合わない。
直感だが、今頼りに出来るのはこの直感だけだ。急いで外にでよう。
バイク…持ってないんだよな。どうしよう…もういいや、走ろう。私はかなり足が速い方だから。
何にも考えなんてないが「危険」を阻止するためにあの夢を見た私ができることはただ走るだけだ。
どうか、間に合いますように。
間に合え、間に合え…!
「!」
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こんにちは。現在加筆修正中の作者です。
訂正前からこのお話を見てくださっている方はお分かりになられると思いますが、かなり加筆などの手を加えました。そして纏めた為、今までのお話で5話だったものが3話へと纏まりました。これからは1話で2000文字以上を目標に書いて行くのでどうか引き続きこの作品をご覧頂けると嬉しいです。
そして、今回1度目の拝見の神様。見つけて下さりありがとうございます。少し前までは夢主の名前はあまり考えず王道を行こう。ということで一ノ瀬葵という名前だったのですが流石に在り来りすぎるなぁと思い現在の鬼灯葵という名前へと変更しました。
現在の夢主ちゃんの名前の由来。
読まなくても宜しいですがお暇な方は是非読んでくださると嬉しいです!
鬼灯 葵(ホオズキ アオイ)
葵は変わっていないのですが、前回は王道で…と適当に決めたお名前でしたが今回はしっかりと由来がありこれだぁ!と決定させて頂きました。
苗字も下の名前も植物の名前から取ってきました。灰谷兄弟のような、植物の名前が…というものに憧れていたというのもあります。
鬼灯=鬼灯(ホオズキ)
葵=天竺葵(ゼラニウム)
天竺葵(ゼラニウム)
この植物を選んだ理由は花言葉などから。
天竺葵(ゼラニウム)のお花の色は白をイメージしました。
由来↓
簡潔に言うと、天竺葵(ゼラニウム)という名前でおっ??!と候補に入れ、詳しく見ていく上でもっとピンときた為こちらに決定致しました。
詳しく↓
ゼラニウムの別名(和名)=天竺葵。
ゼラニウム(天竺葵)の言い伝え↓
ある日、イスラム教の預言者マホメットが洗濯したシャツをアオイ科のマロウという植物にかけて干してしまいました。ところがシャツが乾いた時、その植物は鮮やかな赤い花をつけるゼラニウムに変わっていました。ゼラニウムはイスラム教の開祖であるマホメットの徳を称えるために、アラーの神がこの世に創造した植物であるといわれています。
花言葉全般↓
「偽り」、「詭計」、「尊敬」、「信頼」、「真の友情」、「恋煩い」、「無気力」、「気まぐれ」、「圧制」、「愚かさ」、「お人よし」、「器用」、「創意」、「呼び戻す」、「思い出させる」、「慰安」等。
他にもあります、気になった方は是非詳しく調べてみてください!
又、ゼラニウム(天竺葵)の花言葉が多い理由は「ゼラニウムが欧州で流行した当時、花言葉を命名することも流行していたため」だそうです。(https://www.weblio.jp/content/%E3%82%BC%E3%83%A9%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%81%AE%E8%8A%B1%E8%A8%80%E8%91%89より。詳しくはこちらを読んでくださるとわかりやすいと思いますため詳しく知りたいなぁという方は頑張ってこちらを見ながらググってください…ファイト!!)
色別の花言葉↓
白色=私はあなたの愛を信じない
赤色=君がいて幸福
ピンク=決心、決意
黄色=予期せぬ遭遇
深紅=憂鬱
開花時期=3~11月
ゼラニウム(天竺葵)は4月3日、4月24日、5月26日、6月28日、7月27日、8月11日の誕生花。
鬼灯(ホオズキ)
花言葉↓
「心の平安」、「不思議」、「自然美」、「私を誘って」、「浮気」、「偽り」、「ごまかし」、「欺瞞」、「半信半疑」等。
他にもあるので是非調べてみてください。
鬼灯は7月7日、7月8日、7月9日、8月12日、8月14日、8月17日、11月12日、12月22日、12月29日の誕生花。
開花時期=6~7月
今回で花言葉など気になってきた、という方は是非詳しく調べてみてください。
調べてみると意外と深かったりして楽しいので皆さんも是非。
そして、改めて夢主のプロフイールを書かせて頂きます。毎話終わる度に書く事も検討したのですが面倒くさいな…と作者のめんどくさがりがでたので今回のお話でだけ書きます。
ファンブックの書き方を参考にさせて頂きました。
鬼灯 葵 (ホオズキ アオイ)
身長=159
体重=ひみつ
誕生日=1991年5月26日
星座=ふたご座
イメージカラー=透き通った白
好きな物=たい焼き、飴、パフェ
嫌いなもの=辛い食べ物
特技=特大パフェを2分で完食できること
尊敬する人、憧れの先輩=真一郎、猫
苦手な人、怖い人=いない
夢=「オレらの国」「猫になって日本中を駆け回る」武勇伝(または失敗談)=髪の毛を足まで伸ばしたことがある(自分の髪の毛で躓いて4階から落ちたけど着地して無傷だった)
お気に入りの場所=岬公園
ある日の日常=1回起きたけどやっぱり眠いから2度寝。そしてイザナからのメールで起きるが適当に返信してまた眠りへとつく。が、イザナからの電話で起きて焦る。急いで準備しイザナと会いそのまま2人でゆっくりする。
髪色は綺麗で透明感のある白に染めている。
お顔は東卍のメンバーがウワサを聞くほど美人で可愛い。