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tg視点
tg 先輩、次どこ行きます?
俺は先輩の横を歩きながら、スマホで周辺のスポットを探す。
デートなんて慣れてないけど、せっかくの機会だから楽しまないと。
pr んーこことかええやん
先輩が指差したのは、ちょっとおしゃれなカフェだった。
tg なんか、雰囲気よさそうですね
pr せやろ? ちぐ、こういうとこ好きそうやな思って
そう言って、先輩は俺の手を引いて店の扉を押し開けた。
木の温もりを感じる落ち着いた店内に、柔らかい音楽が流れている。窓の外には小さな庭があって、優しい風が緑を揺らしていた。
pr ここ、めっちゃええ雰囲気やろ?
tg うん、すごく落ち着く!
pr せやろ?
先輩はメニューを開きながら、じっと俺の顔を見てくる。
tg な、なんですか……?
pr んーやっぱ可愛いなぁ思って
tg っ!?
まさかの言葉に、思わずテーブルを掴んで固まる。
tg な、なに言ってるんですか! そ、そんなわけないです……!
pr いや、可愛いで?
tg だからっ……!
俺が反論しようとすると、ちょうど店員さんがやってきた。
“店員” ご注文はお決まりですか?
pr あ、俺はこのカフェラテと、あとこのケーキで
tg あ、じゃあ俺もカフェラテで!
俺は慌ててメニューを指さしながら注文を伝える。
“店員” はい、かしこまりました
店員さんが去ったあと、先輩はクスッと笑った。
pr ちぐ、めっちゃ焦っとったな
tg 先輩のせいです!
俺はぷいっとそっぽを向く。
pr まぁまぁ、俺が可愛い言うたら可愛いねん、認めや?
tg 認めません!
pr ふふ、ほんま頑固やなぁ
先輩が楽しそうに笑うのを横目で見ながら、俺はカフェの雰囲気に少しだけ救われた気がした。
このまま、何事もなく過ごせたらいいのに___。
そんなことを考えていたけど、先輩と一緒にいる限り、どうやらそれは難しそうだった。
俺の心臓は、今日もまた忙しくなりそうだ。