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tg視点
“店員” お待たせしました。カフェラテとケーキになります
店員さんがテーブルに置いたカフェラテから、ふわりと優しい香りが立ち上る。
pr おぉ、うまそうやな
先輩がさっそくスプーンを手に取り、ケーキをひと口。
pr んー、めっちゃ甘いわ。ちぐ、食べる?
tg えっい、いいですよ、自分で食べるので!
pr ほら、あーん
tg ……!!
差し出されたスプーンを前に、俺の思考が一瞬止まる。
tg な、なんで……!? そ、そんなことしなくてもっ
pr ええやん、恋人やし
tg ~~っ!!!
そう言われたら、断れるわけがない。
俺は観念して、そっとスプーンを口に含む。
tg あ、甘い……
pr せやろ? ちぐも甘いの好きやんな
先輩が満足そうに笑う。その笑顔を見て、俺は顔の熱をどうにか誤魔化そうとカフェラテに口をつけた。
pr ふふ、やっぱ可愛いなぁ
tg もう、またそういうこと言う……
pr 事実やし
俺はもう何も言えず、ただカフェラテを飲むことで必死に動揺を隠した。
それでも、隣で楽しそうに笑う先輩を見て、俺も少しだけ笑ってしまう。
――こういうのも、悪くないのかもしれない。
そんなことを、ふと思った。