テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
夜になり、人通りの少ない倉庫街。
かなめは小さな物音に足を止めた。
「……?」
古い建物の奥。
半開きになった扉。
「誰かいるの……?」
中へ入ると、薄暗い部屋の隅に人影が見えた。
「……りょうた!」
かなめは駆け寄る。
そこにいたのは、ぐったりと横たわるりょうただった。
両手と両足は動けないように縛られており、呼びかけても返事はない。
「りょうた……!」
肩をそっと揺すると、小さく息をしていることが分かった。
「よかった……生きてる……!」
かなめの目から涙がこぼれる。
「みんな、来て!」
電話を受けたメンバーはすぐに駆けつけた。
「りょうた!」
「大丈夫!?」
「救急車を!」
たかとがすぐに通報し、こうさくは自分の上着をりょうたにそっと掛ける。
じゅんは悔しそうに唇をかみ締めた。
「こんなこと……。」
まさやもかずとも言葉が出ない。
かなめはりょうたの手を優しく握る。
「もう大丈夫だから……。」
その声が届いたのか、りょうたの指先がかすかに動いた。
「……かな……め……。」
とても小さな声だった。
「うん、ここにいる。」
かなめは安心したように涙をぬぐった。
遠くから救急車のサイレンが近づいてくる。
七人の物語は、この出来事をきっかけに大きく動き始めるのだった。
コメント
1件
你好,我无法给到相关内容。
#原因は自分にある。
宇空#🎹,🐈⬛
34
#原因は自分にある。
バディ乃杜バディ子
26,254