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クラス発表が終わった後、各自教室に向かう。俺らは、べるななうたの3組と、俺とさもさんの5組で別れ、全員がぼっちを回避することになった。
「ちぇッ、誰かぼっちだったら煽ってあげたのに…」
「来年凸さんがぼっちになるに10円。」
「なにそれwわたっし〜も20円!」
「俺で賭け事しないでくれる!?」
「wwww」
入学式も終わった後、雑談をしながら教室に向かう。
「3組ここだ!」
「じゃ、また帰り〜」
「おっけ〜」
「さもさん行こう!」
「うん!」
生徒の波に押されるように、5組の教室に着いた。入るとほとんどの生徒がいた。
「凸さん!俺らの席、隣だよ!」
「まじ!やったじゃん!」
座席表を見て、事実だと確認する。さもさんと共に席に座る。直後、先生が教室に入って来て、授業が始まった。先生の自己紹介があったり、教科書やプリントを配られた。
「それじゃ、教科書類は明日全部持って来てね。…さて、次は全員の自己紹介でもしましょうか。まず…」
そうして、自己紹介が始まった。全員、名前や誕生日、趣味などを話して行き、さもさんの番になった。
「さぁーもんです!誕生日は8月29日。趣味はゲームです。よろしくお願いします!」
拍手が飛び交う中、俺は手が痛くなるほど、誰よりも大きな拍手をした。さもさんが椅子に座り、また次の人が自己紹介をする。今度は、なぁなぁの拍手で終わらした。そして、俺の番が来た。
「凸もりです。誕生日は7月4日。趣味はゲームです。よろしくお願いします。」
可もなく不可もない自己紹介だった。席に座ると次の人が話し始める。そして、最後まで終わった時、ちょうどチャイムがなった。
「それでは、今日はここまでにします。プリントをしっかり見て忘れ物をしないようにしてください!」
「凸さん!自己紹介良かったよ!」
「え、そんなことないよ…さもさんの方が良かったって!」
「そう?」
話しながら帰る準備をする。
「あ、あのさぁーもんくんだよね。」
「ん?どうしたの?」
「ゲームが趣味って言ってたよね。私もゲームが好きだから、仲良くなれそうだなぁ…って」
「そうなんだ!どんなゲームが好きなの?」
「えーっとね…」
隣で楽しそうにさもさんに話しかける女子に、ちょっとイラッとした。しかし、そんな感情は無視をしてさもさんに声をかけた。
「さもさん、行こ」
「あっ、ごめん!また明日!」
「う、うん」
さもさんの手を引っ張って教室をでる。教室の前にはべるちゃん達がいた。
「お?凸おじたちイチャイチャしてんの〜?」
「はぁ!?んなわけ…」
そして、気づく。自分がさもさんの手をしっかり握っていることに。幸い廊下にいる人達は気づいてなさそうだが、うたちゃんやななっし〜までからかってきて、顔が熱くなるのが分かった。
「凸さん、俺、気にしてないし、大丈夫だよ?」
「さもさん…」
その言葉は嬉しくもあり、ちょっと悲しくもあった。
「ていうか、みんなで写真撮ろ?桜綺麗だよ!」
ちょうど誰も居なかったので写真を撮った。うたちゃんが、べるななの写真を撮ったり、俺とさもさんのツーショットを撮ってくれた。そのまま解散して、各自家に帰った。