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注: この作品はUT-AUの🐙の二次創作小説です
人によってはキャラクターの解釈不一致を感じる場合が あります。
あと、とてーも短い。
設定捏造が少し
ワンクッション
俺のため。生命が存在できる理由はそれだけで十分。
機械的な思考回路の数々がすべてこのようなことを謳っているので、どうしたって変わることなどないのだ。
皆が揃って綺麗事を発したって、俺にはなにも響かない。それどころか、汚して跳ね返すだろう。
俺に一目惚れした女がいたことがあった。そのとき、最初になにを思っただろうか? なに、単純なことで、その恋心を利用して他人を陥れることを考えただけだった。だけ、なのだ。もちろん実行はしていない。が、代わりに他の女と関わる時間を増やして、俺を好きな女が、俺が関わった女に危害を加えてもらうようにした。
ステキな贈り物だって、くれた本人の目の前で原型がグチャグチャになるまで潰せるし、友人関係を偽ったやつの結婚式には、花嫁の生首を添えたキレイなウェディングケーキで盛大に祝ってやれる。
快楽主義、化け物、闇、帝王、憎悪…これまで散々な言われようだった理由はおわかりだろう。つまりは、そういう男なのだ、俺は。こればっかりは、変わりようがない、しかたない。
ネガティブな感情だけが、俺の心を埋め立ててくれた。いつだって、醜く酷い感情は、死にたいが俺の味方だった。他人を殺すのが理想的なステキな夢だった。他人を恨むのがいつだって俺を健康に保ってくれた。
他のものはこれっぽっちもいらない。豪華な飯も、温かい家族も、気軽な友も、娯楽も、なにもいらない。必要ない。そんなものは、ただ俺を苦しめるためにあるとしか、生まれた頃からずっと、思えなかった。
ただ、うらみなさい。人のせいにしなさい。人をのろいなさい。なんてスバラシイ言葉なんだろう、と自分でもうっとりしてしまう。
あるときから、生命の悪い所だけを愛してしまうようになって、人、という形がさっぱり理解できなくなった。
「先輩、なにぼーっとしているんですか。」
「またなんか企んでんだろ、無視だ無視!」
視線だけをそちらへ向ける。そうだ、コイツらがいたな。