テラーノベル
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「あっちで舘様が、キレてるらしいぞ…」
佐久間から、そんな話を聞いた深澤が
声をひそめ…渡辺や目黒、ラウール達に声を掛ける
「涼太が、キレてる?」
若干、心当たりのある渡辺は…自分のせいかと不安になった
俺達…このまま、すれ違って終わりなのかも…
急に涙が溢れ出て…深澤達が驚いている
「あっ…ごめん。ちょっと目にゴミが…」
慌てて誤魔化し、そう言うが…
付き合いの長い3人には、それは嘘だとバレていた
「翔太が泣いたらしい…」
今度は深澤から話を聞いた岩本が…
阿部にコッソリ声を掛けた
「なぁ阿部、何か知らないか?」
普段、周りを良く見ている彼なら…何か知らないかと
心配になった岩本が、心当たりを聞いてくる
「何かねぇ…」
そう言いながら、横を見ると
目を見開いて驚いている
『やっぱり、コイツが原因か…』
阿部は少し考えた後
「ごめん。知らない…」
そう一言、返事した
仕事を終えた宮舘は、先に帰って…帰りを待った
こんなに翔太が帰宅するのを、緊張しながら待っているのは…いつぶりの事だろう
以前、同棲し始めたばかりの頃は…
翔太の好物をたくさん作り、帰りをワクワクしながら待っていたし
喧嘩をして拗れた夜も…次の日、俺が土下座をして…【許してくれ】と謝っていた
すると翔太は、笑ってくれて…毎回【やり過ぎだよ】と怒られる
「ただいま…」
いつもより遅い時刻に帰宅して、部屋に入ると宮舘が居る
「あの…涼太…。今朝は本当に…」
渡辺が伏せ目がちに、そう言うと
「翔太!ごめん!」
宮舘が、床に正座で謝って来た
「涼太…あの…」
そのままずっと…正座の状態で、頭を下げて動かない
「あの…涼太。もう良いから!」
ついに渡辺が声を上げて、許すと告げると頭を上げた
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ゆり組さん・・どうか早く仲直りして、ちゃんと想いを伝えあってください‼️‼️‼️‼️‼️