テラーノベル
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※tnの扱いが酷い
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「 …… ? 」
目を覚ましたら、先程の水槽とは別の場所に居た。
牢屋と言えば良いのだろうか、そういう場所。
周りには拷問器具が置いてあるので多分……あぁ、
今から拷問されるのか。
「 …… 」
喋ろうとしても喋ることが出来ない。
何かがつっかえてるような、そんな感覚。
寒い。
壁にある鉄格子の窓へ目線を向ける。
空の色はあまり分からないが、かなり暗いので夜と見ていいだろう。
寝たいが……敵がいつ来るのか分からないので寝ることが出来ない。
それになにかされてると感じると警戒心が増していく
Mob『 起きたか。 』
「 ッ…… 」
見知らぬ者の声がして、俺は咄嗟に窓の方から扉の方を向く。
何かを持っているため、拷問官と呼んでいいだろう。
拷問官は俺に近づいてきた。
「 ヒュッ、 」
嫌な予感がした。
だから彼奴から距離を取るよう後ろに下がっていく。
が、
ガシッ
腕を掴まれた。
終わった。
何をされるのだろうか、怖い。
Mob『 実験にまた協力してもらおう。 』
やだ、嫌や、解放してくれ
そう声が出ない中、心のなかで思うしかなくて、必死に抵抗した。
が、首に注射器を打たれた瞬間抵抗出来なくなった。
ふわふわしてるのに周りが、雑音が凄くて
次々と痛みが増していく。サンドバッグのようになっている俺
痛い
やめて
もう嫌や
苦しい
その声は届くこともなく、痛みは絶えない。
「 い”ぁ”ッ、ゃ”ッ…… 」
声を絞り出してなんとか出すが、直ぐに首を絞めつけられる。
呼吸がしづらい
意識が、もうろうとしてきた。
やばい。
「 あ”ッ……ぁ”がッ… 」
この地獄から解放してくれ。
もういっそのことこのまま、と考えたが、彼奴等は首絞めをやめて
切りつけたりしてきた。
殴られて痣の数が増え、
切りつけられて切り傷が増えてアドレナリンが出てきて、
また首を絞めつけられたり水をぶっかけれたりしてこの地獄を解放させてくれない
このままタヒにたい。
もうやめてくれ。
あぁ、何度も後悔しても遅い。
彼奴等に頼ってたらどうなってたんやろ。
朝が来て彼奴等が去った頃にはもう、意識が飛んでいた。
真っ暗闇へ落ちていくこの感覚が、恐怖を誘い出す。
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数日経ったかもしれない。
カレンダーなんてもんも、なにもない。
あの日からずっと殴られたり切られたり拷問ばかりで痛みを感じなくなった。
あの時からずっと実験台にされて、自分が人間か分からなくなってきた。
前には白くなった……多分タヒんでいる人間の手足が、集まって肉の塊となったものに
取り込まれそうになった。必死に抵抗したけどな。
何度見てもあれは吐きそうになる。
思い出したくもないのに実験するたびにそばに置かれる。
俺の背中にもその人間の手足がいつの間にかあって、
人間じゃなくなったと知った途端絶望の淵に落ちた。
ただ数日で落ちたのは幸運の内。
多分そういう薬か強制的に食わされたが、体に合わなかったのだろう。
……人間じゃないかもしれないが、あの化物にならなかったと知って少しホッとした。
『 実験番号1945_T、実験だ 』
「 …… 」
静かに頷く。
数日も風呂に入ってなくて嫌な感じがする。
ただ、何も感じなかった。
彼奴等が助けに来るかと思ったが、俺のことなど良かったのだろう。
まぁ……俺的には嬉しいが、
今日もまた薬と食事を強制的に食わされる。
1日一食しかないパンと吐き気や悪夢を見せるなどの副作用がある薬。
薬の方は効果があるのか知らない。
それを口にする。
が、パンに関しては味はしない。
壊れてしまったからだろうか、特に気にしない。
彼処に居た時は食事をすることが大好きやったんやけどな……。
そしてまた牢屋へ入れられる。
…次の実験の時間までまだ少しありそうだから、寝転ぶ。
何故か姿に見覚えのある兵士が居たことは此処だけの秘密。
相変わらず首が寒くて寂しい。
コメント
4件
こんなにもtn氏が痛めつけられているのに口角があがってくるのは僕だけじゃないはず
、 美味しいものをありがとう(