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『…………、かう』





相「……あ?」






『個性、使ってやる』






私は、ぜってェヒーローになんなきゃいけねェんだよ!!




私は小さく息を吐いて、首をゴキバキと鳴らしてから、サングラスを少しずらして、ボールを強く握りしめた。




そして、ぐっと前を見つめてボールを思いっきり投げ、ビュンと飛ぶタイミングで呟く。




『…….ダークボール』





「「!?」」




すると、ボールは黒く燃えて、一気に飛んで見えなくなった。





ピピッとなった測定器を見ると、∞とでている。






そのとたんすっげー!!と騒ぎだす奴らに、私の個性がバレてないことを確認し、ふーっとため息を吐いた。





よし、バレてない。






これで除籍にもなんねェし、もうあんなことにはならねェ。






私は全部の声を無視して元の場所に戻ろうとする。





が、ワカメ野郎に止められた。






相「おい」







『……あ゛?』







相「おまえの個性はなんだ」







『……アンタほんとバカだな。それで教えると思ったか?なんのために嘘吐いて隠したと思ってんだよ』






相「……なら、なんで使いたがらない。そこまで拒否する理由はなんだ」






『理由、ねェ?』




理由。





その言葉に思わずソイツの方を振り向いた。






だって笑えるだろ?なんで使わないか、なんてよ。





逆になんで私が教えると思った?





ははっ、笑いが止まんねェわ。






『私が、オマエら人間どもに切り札を教えてどうすんだ?そんなのいいことなんもねェだろ』






相「……は?意味がわからない。もっと合理的に説明しろ」






『ふは!だーかーらー、わざわざ敵に塩送るほど私はアホじゃねぇっつってんの。私の個性は、知ったら弱点とかすぐわかっちまう。

……まー簡単に言うとな? オマエらはヴィランにわざわざ自分の弱点教えるか、ってこと。

私にとってオマエら人間は全員ヴィラン。敵なんだよ』




あたりまえのことを説明するのがまた面白くて、にやける。





その私の顔を見て、ワカメ野郎は目を見開いてから真剣な顔で私を見た。





相「……さっきから人間、人間って自分は人間じゃねぇみてぇに言ってるけど、おまえだって立派な人間だろうが。かっこつけてんじゃねぇよ」



『はぁ?私が、人間?……っぷ、ははははっ!!え、なに新しいジョーク?アンタってそんなキャラだったんだな。クソつまんねェジョークサンキュー。

……あのな。私は、人間なんかじゃねェ。オマエらと一緒にすんな。私は__化け物だ』

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