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本気にさせたい恋

145 - 第145話  新たな存在と決意⑥

2024年10月06日

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「この前透子さんにプロポーズさせてもらって。結たいって思ってます」


透子が大切に想ってる家族への最初の報告。


「うわっ!そうなんですね!透子ちゃんおめでとう!」

「ありがとう。ハルくん」

「そっか~よかったね~透子ちゃん。うん。でもなんか二人見た瞬間からそんな雰囲気出てたし」

「え?出てた!?」

「うん。多分あれが幸せオーラってやつかな。お互い想い合ってるんだな~っていうのが伝わって来てたよ」

「そうなんだ・・」

「よかった。透子ちゃん幸せそうで」

「うん。ハルくんにもちゃんと報告出来てよかった」

「そっか。じゃあ、その結婚のお祝いも一緒にだね!」

「なんかすごいね。たまたまなのに重なるって」


ホント同時祝うことが出来るなんてすげータイミング。

いや、何かの縁なのかな。


「じゃあ乾杯しよっか」


そしてグラスを持って声をかける。


「よし。じゃあこれからのハルの活躍と、オレと透子のこれからの幸せと未来に」


「「「乾杯!!!」」」


オレにとってこういうことは縁がなくて。

家族が存在してもいつも一人のような気がして。

誰かとこんな風に自分の幸せを一緒に感じ合えるとかしたことなかった。

だけど、初めてこの瞬間、家族ってホントはこういうモノなのだと知れて、そして自然に温かく感じられるモノなのかなと思った。


それからいろんな話をした。

オレと透子との馴れ初めや、会社が同じことや、オレの家の話。

そしてハルが今まで頑張って来た話、透子とハルの仲いい昔の話。

また知らない透子をたくさん知れた時間。

姉としての透子、昔の透子、いろんな透子が知れた。

こんな温かい気持ちで満たされた気持ちで飲む酒は初めてだった。


「あれ?透子寝た?」


3人でハルが持って来たワインを開けて、なんだかそれだけでは物足りず、他のお酒も何本か開けた。


透子も美味しいお酒だと言いながら、いつも以上に飲んでる気がして、結局また酔い潰れて眠っている。


「透子ちゃん、ホント気分良さそうにお酒飲みまくってたし、あんなにたくさん嬉しそうに飲んでるの見たの久々かも」


ハルが透子を見ながら呟く。


「そうなんだ?」

「はい。オレの前では、やっぱりしっかりしたとこ見せなきゃいけないって思ってたとこあるから。なんとなくオレには世話かけちゃいけないって思ってるんじゃないかな」

「そっか」

「でも、今日は樹さんがいてくれて安心してそういうの気にせず飲めたんだと思います」

「ならよかった」

「正直、前の彼氏さんと結婚したいって透子ちゃん言ってた時はあったんですけど、なんか無理してるっぽくも思えて」

「無理?」

「まぁオレにはずっと姉としての顔しか見せてこなかったからかもですけど、なんかあの時は無理して誰かに守ってもらおうとしてたっていうか」

「そう感じたの?」

「はい。なんか透子ちゃんらしくなかったっていうか。でも別れて辛い想いしばらくしてたみたいですけど、でもそれからの方が今までの透子ちゃんらしくてオレは好きでした」


確かに前のあの人に対して、透子は透子なりに釣り合おうと必死だったんだろうな。


「相手の人、かなり大人の男だったし透子もそういう部分で支えてほしかったんだろうね」

「えっ? 樹さん前の彼知ってるんですか?」

「あ、あぁ。まぁ。実はね。オレさぁ~透子がずっとその人と付き合って来た時知ってて。ずっと好きだったんだよね」

「えっ!!?? そうだったんですか!? じゃあ、その頃の透子ちゃんたち樹さんも知ってるんですね」

「そっ。オレがさ、常連で行ってた店にもよく一緒に来てて。あっ、透子の親友の美咲さん知ってる?」

「はい。知ってます」

「その美咲さんの店。旦那さんがオレの昔からの知り合いで」

「そうだったんですね」

「だからオレもずっと見てたんだよね、あの二人」

「それ見てても樹さんは好きだったんですか?」

「あぁ~。まぁ最初は特に意識してなかったんだけど。実際好きだって意識したのは二人が別れてからだし。でもなんかね。目に入る二人で。でもオレはさ、その頃は誰かに本気で好きになれるとかわかんなくてさ。オレにしたら自分にはないその二人の雰囲気が羨ましかったのかもね」

「樹さん、そんな感じだったんですね」

「だから、二人が別れてからの透子見てて。確かにそれからの透子はあの時と別人のように強くなっていってカッコよくなっていったんだよね」

「多分それが本来オレが好きな透子ちゃんです」

「うん。オレもなんとなくそれからの透子のが気になっちゃって。いつの間にか目が離せなくなってた」

「あれ? でも透子ちゃんとの出会いは会社って、さっき透子ちゃん言ってましたよね?」

「あぁ~。まぁ会社から始まったのも確かだし。実際の始まりは、オレが美咲さんの店で声かけたんだけどね」

「えっ!透子ちゃんそんなこと言ってなかったですよね!?」

「まぁ弟の手前それは言いにくかったんじゃない? 最初はオレのナンパみたいなカタチから始めたようなもんだし」

「なるほど・・。でも樹さんホントはその前から好きだったってことですか?」

「そう。ずーっと想い続けてて、ようやくそのタイミングが来たから、あの店で声かけて仕事でも関わるようになったってだけ」

「でもよくそんな長く透子ちゃん好きでいてくれましたね」

「まぁ。オレにとって、絶対必要な人だと思ったから」

「ただ好きだけじゃなくてですか?」

「うん。好きなのはもちろんなんだけど、透子と出会えてオレ変われたんだよね。初めて自分の心に寄り添ってくれた人なんだよ。自分に大切なことをたくさん気付かせてくれる人なんだよね」

「それ、なんとなくわかる気がします。弟の自分にとっても姉として透子ちゃんは自慢の姉です。だからそれを樹さんも気づいてくれて好きになってくれたことが嬉しいです」

「うん。羨ましいよ、そんなお姉さんがいて。オレにもそんな存在がいてくれたら、もっとマシな人間になれてたかもね」

「でも、樹さん今すごいじゃないですか」

「それも全部透子のおかげだよ。透子がいてくれたから今のオレがいるだけ。でもまぁ透子との今があるのは、そんな時代もあったからなんだと思えばそれでよかったのかなって思うけど」

「そうですね。オレ透子ちゃんがこんなに自分をさらけ出して幸せそうにしてるのって初めて見ましたから」

「そっか。でもオレにはまだまだ見せてくれてないとこいっぱいありそうだけどね」

「いえ。あれでも透子ちゃんは十分見せてると思いますよ。ただ照れてるだけだと思います。透子ちゃん甘え方がわかんないだけで、樹さん好きなのすごく出まくってますから」

「マジで?自分ではそんな感じないけど(笑)」

「それは多分樹さんの愛情表現が大きいからじゃないですか?(笑)」

「確かに(笑)でもホントオレもここまでする男じゃなかったんだけどね」

「透子ちゃんだからですか?」

「そう。オレの知らない部分を透子が引き出してるだけ。こんなにオレ愛情深い人間なんだって、透子好きになってから初めて知ったから」

「へ~。透子ちゃん、すごいですね。そんな風に樹さんしてしまうくらいだなんて」

「そう。だからオレにとって唯一無二の最高の女性」


ハルに透子への気持ちを語るたび、透子の好きな所や透子のいい所、他の人にない魅力・・・透子がどれだけ素敵な女性で、オレにとって大切なのかを実感する。


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