テラーノベル
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※死ネタ要素有り?
※エセ関西弁
※キャラ崩壊
※ご本人様とは関係ありません
sho「…は、え?…ここ、どこ…?」
目が覚めると、知らない場所にいた。
…………
俺の名前はsho。
俺はごく普通の男子高校生だった。
勉強は出来なかったけど運動は得意で、よくリレーの選手にも選ばれたりして。
本当に、良い人生だったと思う。
家族も優しくて、友達もそれなりにいて、気になる人も、いたりして…
青春を謳歌していた…はずだったけど
死んじゃったんだよな、俺
確か、居眠り運転のトラックだったか。
引かれそうになった友達を庇って、そのまま…
…………
sho「…そうだった。死んだんだったな、俺。」
そう、死んだのだ。
だが、体は動かすことができるし、意識もしっかりしている。
まるで生きているようだ。
もしかしたら助かって病院に運ばれたのかもしれない、と一瞬思ったが、すぐに思い直した。
あの事故ではまず助かりはしないだろう。
そして何より、視界に映るのは病院の白い無機質なベッドではなく、豪奢で高価そうな布団や布たちだ。
おそらく、助かったのでも、天国でも地獄でもない。
となると、俺は転生したのだろうか。
「小説の世界の主人公に転生して世界を救う」だの、「乙女ゲームの悪役令嬢に転生してハーレムをつくる」だの、生前の世界ではよくある話だった。
まぁそれも、小説の中の世界での話だが。
だが、助かったわけでも、天国でもないし地獄でもないとすると、転生した可能性は高いのではないだろうか。
とにかく、もっと情報が必要だ。
視界に映る感じだと、中々広い部屋にいるようだが…
もっと周りを見渡そうと体を起こそうとすると、突如体に痛みが走った。
特に、頭への痛みが酷い。
怪我をしているようである。
痛みに耐えながらなんとか体を起こして、部屋を探索してみる。
部屋には難しそうな分厚い本に美しい装飾品の数々、複雑な模様の絨毯に、細やかな彫刻が施されている椅子や机など、高級そうなものでいっぱいだった。
俺が寝ていたのも天蓋付きのベットで、俺が着ているねまきも、見るからに良い布でできている。
部屋の中の物に圧倒されつつ、俺は何故こんなところにいるんだ?という疑問も大きくなっていった。
ふと、部屋の隅にあった鏡が目に入る。
鏡の中の自分と目があった瞬間、頭の中に自分のものではない大量の記憶が流れ込んでくる。
酷い頭痛に襲われ、その場に蹲った。
朦朧とする意識の中、部屋の扉が開き、誰かが入ってくるのが視界の端に映った。
…………
もう一度目が覚めても、さっきと同じ部屋で、さっきと同じベットで眠っていた。
さっきと違うのは、周りに人がいることだろうか。
いるのは3人。
メイド服を着た女が1人、布団を畳んだりと、俺の身の回りの世話をしているようだ。
それから、白衣を着た初老の男が1人。
そして、見るからに偉そうな、4、50代の男が1人。
初老の男と4、50代の男が何か話している。
まだ意識がはっきりとせず、何を話しているのかは聞き取れなかった。
「〜〜〜?」
「…〜〜〜〜、!」
初老の男がこちらに気づき、そばに寄ってきた。
それに続けてもう一人の男もそばに来て、メイドは部屋から出ていった。
「おぉ、お目覚めになられましたか、sho様。」
初老の男は俺よりもずっと歳上なはずだが、随分と態度が恭しい。
というか、なんで俺の名前を知っているんだ?
その疑問を口にする前に、4、50代の男が口を開いた。
「ふん、やっと目覚めたか。全く、お前は何を考えているのだ?」
「マグナート伯爵様、落ち着いて…」
小言を並べ始めた『マグナート伯爵様』と呼ばれた4、50代の男は、初老の男に止められるも、まるでそれが聞こえていないような様子で話し続けていた。
「マグナート家に生まれながらも勉強も魔法も武術も出来損ない。その上に屋上から飛び降りて自殺未遂だ?ふざけるのも大概にしろ。」
「こっちも暇じゃないんだ。手を煩わせよって…」
マグナート伯爵は言いたいことを言い終えたのか、そう言い残して部屋を出ていった。
初老の男はマグナート伯爵が出ていった扉を一瞥した後、こちらに向き直してこう言った。
「sho様…。気分は悪くはございませんか。」
なんて答えたら良いのか分からず、黙って頷いた。
「それは良かったです。全身の打撲が酷いので、数週間は自室で安静にしていてください。」
「それにしても、屋上から飛び降りても頭を打った程度で生きているなんて、本当に運の良い方だ。」
「それでは、失礼します。また3日後に来ますので」
そう言って初老の男も部屋を出ていき、部屋には俺1人になった。
…一度情報を整理しよう。
まだ頭の中は大量の記憶でごちゃごちゃしている。
その大量の記憶を片っ端から引っ張り出して見てみると、どうやらこの体もshoという名前らしい。
また、生前よくやったゲームの世界と酷似しているように思えた。
…もっと記憶を探ってみよう
新連載スタートです。
皆様ご安心ください。
なんと、今回は見切り発車じゃないです!
3日おきぐらいに出していこうと思うのでよろしくお願いします。
ストーリーは色々甘いしおかしいところがありますが、その辺は目を瞑っていただけると…
まぁとにかく、次回をお楽しみに!(期待を裏切るような結果になってしまったら申し訳ないです…)
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