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道化としての私とはなにか

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道化としての私とはなにか

19 - 第19話太陽の記録

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2022年10月25日

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成功、積極性、活発さ、前進、冒険心、開拓精神、勇気、向上心、ポジティブ思考、積極面、積極的態度、陽気、希望を持つ、楽観的な見方、プラス思考、自信過剰、上昇志向、強い意志、野心家、挑戦心旺盛。

病名:黒薔薇病 突然目の前に現れたそれは、とても不思議なものだった。

黒いバラの花びらが一枚ずつ剥がれ落ちてゆき、やがて真っ白になったかと思うと、次の瞬間にはまた元の色に戻ってゆく。そんなことを何度も繰り返しながら、少しずつ花弁は散っていった。

薔薇の花嫁……

それは、決して叶うことのない恋の話。

黒薔薇の呪い……

それは、決して解くことのできない愛の鎖の話。

そして、少女は今日もまた、 自らの手で恋を終わらせようと足掻いている。

その想いが報われる日は来ないと知っていながら、彼女はまだ、あの人の傍にいたいと願っているのだ。

彼女が望むのは、ただそれだけなのだ。

彼女の愛は、きっとこの世で一番美しいものに違いない。

それでも、どんなに美しくても、 それが永遠に続くことはないんだろう。

だから僕はもう、諦めてしまったよ。

こんなにも綺麗なのに、こんなにも残酷なものがあるなんてね。

だけど君は、違うはずだよね? 君はまだ、これからじゃないか。

君の幸せを願っているよ。

僕なんかとは違う、本当の幸福を掴んでほしい。

さぁ、行っておいで。

そしていつか、僕のことを忘れてしまってもいいから。

どうか、その時まで生きていてほしい。

それくらいしかできないけれど、せめて祈らせておくれ。

「あなたは今どこにいますか?」

あなたはいつも私に聞いてきました。

そして、私が答える前に電話を切ります。そしてまた別の番号にかけ直しました。

しかし今度は電話が繋がりませんでした。

私はこの先どうすれば良いのか分かりません。

私は今まで何をしてきたのでしょうか? なぜこんなことになってしまったのでしょう? 私にはもうわかりません。

私はただ、愛していただけなのに。

あの人が私を愛してくれないのが悪いのです。

だから私は悪くありません。悪いはずがないのです。

私は何もしていないし、間違っていません。

だって私は正しいことをしているんですもの。

きっと神様が助けてくれるわ。

私の祈りを聞いてくれるはずだもの。

だけどいくら祈っても答えてくれなかった。

私の願いを叶えてくれたのは悪魔だけだった。

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