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道化としての私とはなにか

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道化としての私とはなにか

20 - 第20話審判の記録

♥

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2022年10月25日

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私達は皆、いつか必ず死を迎える。

それは逃れられない運命であり、 避けられない結末なのだよ。

だが、もし生まれ変われるとするならば? 私は次こそ、この手で何かを変えてみたい。

たとえそれが叶わぬ願いであったとしても、 私は諦めたくないのだ。

それこそが、私に残された最後の希望だからね。

この世に生きる全ての生物にとって、”生”とはなんなのか? 答えなど無いかもしれないが、敢えて言うとすれば、 きっと、次の瞬間への足掻きなのだろう。

今はまだ暗闇の中でもがき苦しんでいるだけの私にも、 やがて訪れる最期の時に向け、 少しでも長く生きていられるよう、 ただひたすらにあがくことしかできない。

明日もまた、今日と同じ日が来るとは限らないのだから。

どんなに辛くて苦しい出来事であっても、 いずれは忘れてしまえるのだろうか? それともいつまでも記憶に残り続けるのか?過去を引きずる者がいる一方で、 新しい一歩を踏み出す者もいるはずだ。

新たな出会いによって、 再び何かを始めることができるかもしれない。

だがそれは同時に、失ったものと向き合い、 決別しなければならないということでもある。

過去の亡霊に囚われた者に待ち受けるものとは、一体……? かつて過ちを犯した者として、 これから先もまた同じことを繰り返さないためにも、 この罪だけは背負っていくしかないんだろうな。

後悔してもしきれない、 取り返しのつかない過ちを犯して しまったんだ。

もう二度と戻らない日々のことを思うと 胸が張り裂けそうになるよ。

それでもまた繰り返すのか? 愚かだとわかっていても? あの日見た星空を忘れたことはない。

あそこで過ごしたかけがえのない時間を。

忘れたことなど一度たりとも……! だから、今度は俺があいつを守る番なんだ。

この命に代えても必ず―――

彼の瞳には、強い決意の炎が灯っている。

それなのに何故だろうか? その輝きの中に、どこか憂いの色があるように見えるのは……? 彼が胸に抱いているはずの願いとは一体なんなのか? それは誰にもわからないまま。

ただひとつ言えることがあるとすれば……

運命を変えることができるのは、きっと彼自身だけなのだということ。

それがたとえどんな結末を招くことになっても……

覚悟はできているのだろう? ならば行ってこい。

己が信じる道をただひたすら突き進めばいい。

そして願わくば、どうか最後に笑ってくれ。

お前たちの笑顔を守れるのなら、俺はそれで満足なんだ。

さぁ、物語の続きを始めようじゃないか。

今度こそハッピーエンドを迎えるために―――――

*********さて、ここまで読んでくださった皆様ならばきっと気づいていると思いますが……この物語の主人公とは、つまり僕です! 僕の人生そのものを小説化したような作品なのです!!

(あー、やっと言えたぁ~)

えっとですね、僕は昔から自分のことを『悲劇』の物語を書く人間だと決めつけていたんですね。

だから今回こうして『喜劇』を書いてみて初めて分かったのですが、『喜劇』というのは案外難しいものでした。

というのも、コメディ要素というものはやはりお話の中に必要だと思うんですよ。しかし『喜劇』というジャンルの中だけでそれを成立させようとすると、どうしても無理が出てくるんです。

例えば、主人公がピンチに陥った時に「もうダメだ!」みたいなことを言うシーンがあるとするじゃないですか。その時、「いや待てよ……まだ諦めるのは早すぎるぜ! だって俺はまだ生きているんだから!!」とか言って逆転するのが王道だと思うんですよね。でもそんなこと言ってたら主人公は死んじゃうし、そもそも主人公が死んだら物語が終わっちゃうんだから仕方がない。そういう時は「俺はもうダメかもしれない」と素直に認めちゃった方がいいと思うんですけど、皆様いかがでしょうか。


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