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ヤバい💖しょっぴー💙可愛い過ぎる💕 お尻向けてるって❣️ いや〜〜〜😍😍😍
え、尊すぎるんだけど❤️💙
可愛い!!!アヒル隊長が合図になるなんて………😆
事務所に寄ったら、ファンからのプレゼントだと言われて、いくつかの包みを受け取った。申し訳ないが、全部はとても持ち帰りきれないので、いつもは後輩に配ったり、適当に処分してもらったりするのだけれど、その中にふと見つけた懐かしいおもちゃに俺は目を奪われた。
❤️「これは……」
そして俺はそれをありがたく持ち帰って来た。
💙「懐かしい!アヒル隊長じゃん!これ!!」
うちの5歳児こと、恋人の翔太が、俺の予想通りに目を輝かせて喜んでいる。
❤️「しかも見てよ、この手紙」
💙「ん?…『翔太くんと、使ってくれたら嬉しいです』って、なんだこりゃ」
翔太は顔を赤らめて、口を尖らせている。
ファンの人たちは、ゆり組の俺たちをどうしてもくっつけたいらしい。貴女たちのお望みどおりですよ、と教えてやりたいけどそれは無理だ。
❤️「後でお風呂に浮かべるでしょ、それ」
💙「もちろん!!!」
俺が作った料理をいつも通りペロリとたいらげ、お風呂沸いてるよと言うと、翔太はアヒル隊長親子を持っていそいそと先に風呂場へと向かった。
しかし、脱衣所の前で振り返り、
💙「今日はしないからな!」
と宣言した。
そう言うことを言うから、却ってしたくなるのに、本当に翔太ってばわかっていない。
いただいたアヒル隊長は、大きいのと、中くらいのと、小さいのの3点セット。
俺が追いかけて風呂に行った時には、翔太は、湯船にそれらを並べてお湯に浸かって歌っていた。
写真に撮りたいくらいに可愛い光景だったけど、撮っても使い道がないので心のシャッターに収めておく。
💙「遅いぞ」
❤️「可愛いね」
💙「こういうの、ちょっと、イタイかなとも思ったけど、家風呂だし別にいいよな」
❤️「うん、本当に可愛いよ」
翔太はやっと、『可愛い』の、宛先に気付いたようだ。お湯を思いっきり掛けてきた。
❤️「うわっ!!」
💙「あっ!!!」
小さいアヒル隊長が、湯船から落ちそうになって、俺は慌てて救助した。
❤️「はい。はぐれないようにね?」
黙って受け止め、目だけを出して、お湯に潜る翔太。俺が身体を洗っている間も、機嫌良く入浴していた。
💙「じゃあ、そろそろ出るわ」
身体を洗い終わって、俺が湯船に入ろうとしたところで、入れ替わりに出て行こうとする翔太の腕を掴み、キスをする。
❤️「お風呂の時間はこれからでしょう、翔太」
💙「しないって言った」
キスには応えるくせに、つれないことを言う。
💙「ほら、アヒル隊長たち見てるし」
モゴモゴと言い訳を言う翔太が可愛いので、残念だけど、釈放した。お楽しみは寝室へ持ち越しだ。
可愛いアヒルの人形たちは、今も浴室の棚に仲良く並べて飾ってある。
そして、この話の後日談で、何よりも可愛いかったのが、翔太が『したい』気分の時だけ、隊長たちがお尻を向けて陳列されていることに俺が気づいた瞬間だった。
うちの可愛い翔太の、こんなちょっとしたエピソードを、まだ誰にも披露できていないのだが、これもまた自分の楽しみのためだけに心の日記帳に書き留めておくことにする。
おわり。