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少し落ち着いてから、また他愛無い話を始めた。学校へ向かう2つの影は、いかにも楽しそうに揺れている。一緒に歩いていると、道のりは長いようで短く、信号待ちの時間さえも好きになった。


櫻太朗「中学校、何の部活入ってたの?真琴、スポーツ得意そうだけど、バスケ部とか?」

真琴「ハズレ、俺、吹部だった」

櫻太朗「ほんと!?いっしょだ!僕ホルンのパートリーダーやってたの!」


櫻太朗の声がワントーン高くなった。俺を見る大きく透き通った瞳が、一際輝いている。


真琴「ガチ?俺トロンボーン吹いてた」

櫻太朗「へぇ、良いね、トロンボーン。主旋律も副旋律もベースも、ぜーんぶできちゃう。花形ってイメージあったなー」


部活に入る前から、トロンボーンとは何かと接点が多かった。何故か家の押し入れにあった不思議な形のケースのような物の中には、金色に輝く宝物が入っていた。学校に行く前にも、帰った後にも、夜中までトロンボーンと遊んでいた。


真琴「俺、ホルン憧れてたんだよな。管楽器の中だったら音色が1番好きだから。木に囲まれて耳を澄ますと鳥のさえずりといっしょに聞こえてきそうでさ」

櫻太朗「あぁ、確かに聞こえてきそう!トロンボーンはね、ヨーロッパの少し古い感じの街並みに響き渡ってると思うな。ソロの自由な太陽みたいな音が、街全体を優しく包んでるの」


櫻太朗と自分の音楽に対する感性は似ているところがあった。聞いた音がどんな景色に似合いそうか、どんな景色から聞こえてきそうか想像するのが、櫻太朗も自分も、好きなのだろう。


櫻太朗「、、、僕、真琴と一緒に吹奏楽部入りたい。多分、絶対楽しいと思う!」


吹奏楽、その言葉は自分にとっての「呪縛」と言える存在であった。人と音を合わせるのは好きだ。相手のことが手に取るようにわかってしまうから。

だからこそ、トラウマになってしまっていた。


本当は、嫌だった。






こんにちは、或いはこんばんは。真琴、という人物を作る際に、何かしら過去にトラウマがあって欲しいな、と思い、「音楽は好きだけど、吹奏楽が嫌い」という設定を加えました。過去の回想はだいぶ後に書こうと思っています。

それでは、また次の話で会いましょう。

君のおかげで、息継ぎできない

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