テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
かなめの家へ遊びに行った日から数日後。
レッスンが終わると、りょうたが少しそわそわした様子でかなめの隣に来た。
「かなめ。」
「ん?」
「この前、『今度は俺の家にも来て』って言ったじゃん。」
かなめは思い出したように笑う。
「ああ、約束したね。」
りょうたは少し照れくさそうに頷いた。
「今日……来る?…///」
かなめは一瞬目を丸くした。
「いいの?」
「うん。」
「じゃあ、お邪魔しようかな。」
その返事を聞いて、りょうたはほっとしたように笑った。
⸻
りょうたの家に着くと、玄関のドアがゆっくり開く。
「どうぞ。」
「お邪魔します。」
かなめは部屋を見回した。
「久しぶりだなー。やっぱりりょうたの部屋落ち着く。」
「ありがと。」
りょうたは照れ笑いを浮かべながら、飲み物を用意し始める。
「何飲む?」
「じゃあ、お茶で。」
「了解。」
キッチンからコップを持って戻ってくると、二人はソファに並んで座った。
最初は少し緊張していたものの、話し始めると自然と笑顔が増えていく。
「そういえば。」
かなめが部屋の棚を見つめる。
「この写真、懐かしい。」
棚には七人で撮った写真が何枚も飾られていた。
デビューした頃のもの。
ライブ終わりに撮ったもの。
旅行先で笑っているもの。
りょうたはその中の一枚を手に取った。
「これ、初めて全員で遠出したとき。」
「じゅんが道間違えて大変だったよね。」
「あったあった。」
二人は思い出話で盛り上がる。
笑い合っているうちに、緊張はすっかり消えていた。
⸻
夕方。
りょうたはアルバムを取り出した。
「これ、見てもいい?」
「もちろん。」
ページをめくるたびに、七人の思い出が並んでいる。
「かなめ、この頃髪短かったね。」
「りょうたも今より幼く見える。」
二人は写真を見ながら何度も笑った。
ふと、一枚の写真で手が止まる。
そこには、ライブの舞台裏で肩を並べて笑うかなめとりょうたの姿。
「この日。」
りょうたが懐かしそうに微笑む。
「ライブ前、すごく緊張してたんだよね。」
「だから二人でずっと話してた。」
かなめも写真を見つめながら頷いた。
「そうだったね。」
「あの頃から、俺はりょうたといると落ち着いてた。」
りょうたは少し照れながら笑う。
「俺も。」
「かなめと話すと、不思議と安心できた。」
二人は顔を見合わせ、自然と笑い合った。
⸻
帰る時間になり、かなめは玄関で靴を履く。
「今日はありがとう。」
「うん。……あのさ、」
りょうたは、寂しそうに続ける。
「かなめが嫌じゃなかったら今日さ、
”泊まっていかない?”」
かなめはなにかの聞き間違いだと思いもう一度聞き直す
。
「え、あのさ今なんて言った?」
「だ、だから!!今日!……泊まっていかない?!」
「……聞き間違いじゃなかった。」
かなめは嬉しそうに答えた。
「は、はぁ?!と、泊まる気ないならいいし。」
「うふふ、りょうた。今日、泊まってもいいの?」
かなめは意地悪に質問する。
「い、いいって……言ってるじゃん…///」
ちょっと攻めすぎたかな?と反省しつつも、
可愛いのでOKなかなめさんでした。
コメント
1件
うわあ、タイトルに「緊張」ってあるのに、読んでるこっちまでほっこりしちゃいました…!最初のそわそわしたりょうたくんから、写真を見ながら自然に笑い合う二人の空気が本当に柔らかくて。初めての遠出の写真の話とか、ライブ前に肩並べてた話とか、そういう“七人の思い出”が積み重なって今の二人があるんだなあって伝わってきます。最後の「泊まっていかない?」のやりとり、りょうたくんの照れとかなめさんの意地悪な反応が可愛すぎてにやけました。次が気になります!
#原因は自分にある。
宇空#🎹,🐈⬛
34
#原因は自分にある。
バディ乃杜バディ子
26,254