理不尽

橙said

俺の人生って、本当に恵まれてると思ってた

初めて竹刀触って

すぐに上達して

推薦でいい高校入って

モテて

カラダを目当てに付き合って

誰も嫌がらない。俺は性欲のために動いて

恋愛感情なんて芽生えたこと無かったから

何も考えずに手を出して

気に食わなかったら圧で押し倒して

でも、ある日紫ー君の事好きなんだって気づいて

誰も隣に並べないようにして

頑張って頑張って、完璧な紫ー君に近づけるようにして

憧れで、部活も、完璧で入れるようにしたのに

「俺、好きな人がいる」

初めてだった

上手くいかなかったのは

そう言われて落胆して

そこで声をかけてきた赤に寄って無理ヤりやって

俺、ダメじゃん

全部奇跡が重なってたことだったんだって気づくのが遅すぎた

たまたまが多かった

“運”に恵まれてただけの人生

でも、俺は紫ー君に振られた

そこで自分からよってきた赤が彼女になった

俺が凹んでるところによってきた赤はさ？

赤って俺の事大好きだよなぁ♡

今は彼女

手を出したって許される

だって

赤はそのための人間だから♡

でも、最近学校に来てくれない

ラブホでヤったあの日から

学校で喘がせてやりたかったのに

つまんない

あ〜あ、なんかいいことないかなぁ…

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紫said

俺は何も才能なんてなかった

勉強も、運動も。

人とコミュニケーションを取ることも苦手だった

だから、

ダメなとこ全部見つけて、

練習して

完璧になって

でも、みんなは

「紫ー君って天才」

で、終わらせる

裏でちゃんと努力してるんだよ？

まあ、それを表に出さないようにしてるから、そう言うのも当たり前なんだけどね。

そんな甲斐あって、告白をされた

色んな人に。

でも別に、モテる

そういうことの為に努力してきたわけじゃなかった

ただ、楽しく

当たり前のように

みんなと同じように過ごしたかったから

だから全部断った

正直、恋愛ってわかんなかったし

そんな中、初めて男の子にも告白された

それが橙君だった

すごく真剣で、かっこよくて

初めてドキドキして…

テンパちゃって

「好きな人がいる」

そう言っちゃった

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ある日、橙君が青ちゃんの事怒鳴ってた

青ちゃんにどうしたのって聞いたら

「話しかけないで」

そう言われてしまった

今まで、上手くやってこれたのに

そんなこと、言われたの高校になってから初めてでショックだった

俺が橙君を振って俺が

「好きな人がいる」

なんて言ってしまったから

俺の“好きな人”についての噂が流れてるんだとか

それが青ちゃんになにか関係あったのかな、？

あの時の青ちゃん

すごく、意地を張ってたって言うかそんな感じだった

でも、最後、泣いてた気がする