第8話 「翠草国 後半」
城の奥。重たい扉の前で、はるてぃーが軽くノックした。
「――入るぞー?」
返事はない。
だが、扉を開けた瞬間。
空気が、変わった。
部屋の中央。
翠草国の王子、**柳瀬 拓人**がこちらを見ていた。
冷たい瞳。
感情の読めない表情。
(……早く終わらせろ)
言葉にせずとも、そう訴えてくる視線。
「……」
思わず、全員が黙る。
ゆーまが、はるてぃーの後ろで小さく囁いた。
「……きゅーちゃん。優しいんじゃ……(ボソッ)」
「?」
きゅーは首を傾げて、次の瞬間——
「たくぱ~ん!」
その一言で。
拓人の表情が、はっきり変わった。
「……きゅー」
低かった声が、少し柔らぐ。
「久しぶりだな……!」
はるてぃーたちは、目を疑った。
(え、今の笑顔……?)
横で山田が、思わず呟く。
「……かわよ……(ボソッ)」
「ねぇねぇ、たくぱん!」
きゅーは距離感ゼロで近づく。
「一緒に旅したいんだ!」
「旅……?」
拓人は一瞬だけ考え、視線をずらす。
「……旅というのは」
そのまま、きゅーの後ろに立つ面々を見る。
「こいつらとか?」
その瞬間。
拓人の目が、完全に“アサシン”のそれになる。
((((怖いやんけ……!!))))
全員の背筋が凍った。
だが、きゅーは気にしない。
「うん! 一緒に行こう!」
沈黙。
長い、長い沈黙。
やがて——
「……あぁ」
拓人は、小さく息を吐いた。
「もちろんだ」
一瞬、草木がざわりと揺れる。
「え?」
「は?」
「マジで?」
拓人は、もう一度きゅーを見る。
「きゅーが言うなら、断る理由はない」
そして、淡々と告げた。
「よろしく頼む」
全員、呆然。
(ほんまに……?)
きゅーは満面の笑みだった。
「やったー!」
✨たくぱんが仲間になった。✨
主が出てきます↓
公開日遅れて大変申し訳ございません!
そのー…..今思い出して….
次こんなこと合ったら腹切ります(?)
第9話 1/6 投稿予定






