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「今日休みなら俺ん家でゲームしね!? 」
「ん〜少しだけな」
「やったー!今日こそ勝つからな!」
「じゃあ俺もう帰るわ」
「え?早くね!?まだ6時だろ!」
「いやチビ達のご飯とか色々しないといけないから」
「お前偉いなぁじゃっまたな!」
別に偉くなろうとしてなかったわけではない、
「…おう!また」
ガチャ
「お兄ちゃん!」
「おぉ、奏汰《かなた》、絃葉《いとは》は?」
「リビングで寝てる!」
「何やってんだあいつは、出迎えありがとな」
「ふぅ、奏汰何食べたい?」
「俺いっぱい入ってるやつ!」
「五目炊き込みご飯のことか?わかった7時に出来るからその間に絃葉起こしてくれな」
「おい!絃葉!起きろー!」
ガチャ
「はぁ、疲れた、」
「母さんお疲れ様。 ご飯出来てるから」
「うん、分かったわ」
「いただきます。」
家事は全部俺がやってる。
チビ達にやらせる訳にもいかないし倒れたばっかの母親にも任せられない。
こんなんでも楽しいと思ってしまう、俺主婦向いてるかもな
でも時々辛い時もある。
家事も勉強もチビ達の世話も、嫌になる時がある。でも、それでも、俺には支えがある
あの人の顔を思い浮かべると、
「兄ちゃん!おい!」
「あ、どうした?奏汰零したか?」
「絃葉寝るって!」
「あぁ、わかった寝かしてくる」
「お兄ちゃん、」
「どぉしたー?」
「…」
「相変わらず絃葉は寝るのが早いなぁ」
「兄ちゃん俺も寝る!」
「はいはい、」
「…」
後片付けも皿洗いも全部俺
時々こういう時何やってんだろ俺とか思ってしまう、こうなるのもしょうがない事なのにな
「心琴、私も寝るわね」
「うん…」
あんたは何もしてくれないんだな、ありがとうすらも、
まぁお互い気まずいよな。
時々泣く時がある、みんなが寝静まった時に
ベッドの上でも机の上でもなくこうやって皿洗いの時だけ、何も考えずに泣きながら洗うだけ
「はぁ、やるかぁ」
夜の23時全てのことが終わったら勉強をする。
そして1時ぐらいに寝て朝の6時に起きて朝ごはんを作りチビ達を起こす。
正直ちょー眠たい
「おはよ、」
「おはよ」
母さんとは最低限の挨拶しかしてない
参ってるのはお互い様ということかな?
「おいー奏汰ー絃葉ー起きろー!
起きない子はーこちょこちょー!」
「キャハハっ!兄ちゃんやめてっ!」
「お兄ちゃん死んぢゃうっ!」
「じゃあ死なないうちにご飯食べなさいっ!」
チビ達の準備が終わり全てのことが終わったら学校に登校する。
「sometimes 時々 important 大切な、…」
「み〜ことっ!」
「ちょ、おまっ!」
ドンッ
「いってぇ」
「お前反射神経鈍ったんじゃね?」
「今日単語テストだから勉強してたんだよっ!
重いどけ!」
「いや〜ん!心琴くんそんなこと言うなんてっ俺悲しいわっ」
「津野はテスト大丈夫なのかよ?」
「俺が大丈夫な時ってあった?」
「おぉ、なんかすまねぇな」
「心琴さんだーれだ」
「まって誰だ、この声と匂い、高井くん!」
「せーかい」
「おぉ!高井ぃ!彼女出来たかぁ!」
「いませんよぉー津野先輩こそできたんですか」
「それは言わない約束だろっ.*・゚」
こいつは高井くん同じ高校の後輩
出会ったのはチビ達の幼稚園の迎えの時
「奏汰くん〜絃葉ちゃん〜お兄さんがお迎えだよ〜」
「お兄ちゃん!」
「あれ?絃葉奏汰は?」
「多分お外で鬼ごっこしてる」
「そっかありがとな、奏汰〜帰るぞ〜」
「まって!鬼ごっこ終わったら!」
「はぁ仕方ないなぁ」
「お兄ちゃん奏汰の鬼ごっこが終わるまで里奈《りな》ちゃんと折り紙してていい?」
「いいよ遊んできな」
いいなぁ幼稚園は遊んで食べて寝て、
「俺も戻りてぇ、」
「ですね。」
「え?」
隣には俺より下のやつ、誰だ?始めて見る顔だ
「心琴さんですよね?」
え?怖い怖い、なんで知ってるの?
ストーカーかなんかか???
「そうだけど、なんで知ってんの?」
「里奈の兄の高井 雪斗《たかい ゆきと》です。」
「あぁ!いつも絃葉が、お世話になってます。」
ストーカーと疑ってしまった、うぅ、ほんとにうすみません、
「いえいえ、こちらこそ驚かしてしまいすみません!心琴さんいつも送り迎えしてますよね?」
「そうなんですよね!親が忙しくて、」
「本当に偉いと思います!」
「え、あ、ありがとうございます、」
久しぶりに褒められた気がして少し、ほんの少しだけ泣いてしまった。
「えっ?あ、え、すみませんっ」
「すみませんっ違うんです!本当に気にしないでください!」
気にしないでなんて言われても気にするよな、
「良かったら話聞きましょうか?」
俺はその場に任せて話してしまった。
褒められて嬉し泣きをしてしまったことと親のことを少しだけ
「そうだったんですね、これからもこうやってお話しませんか?」
高井はあまり深入りはしなかった。
正直それもありがたかった
「うん、ありがと、」
中2 にもなったのにだっせぇな、ほんと、
しかも年下に、はぁ、
自分の心の弱さにため息が出る
それから高井くんと一緒に話をして結構仲良くなっていった。
気づいたら冬になって中3になってた
その時チビ達は小学生になって送り迎えもなくなった
高井くんに会おうと呼び出され高井くんの家にお邪魔させてもらった
「心琴さんもうすぐ受験ですよね?
どこの高校行くんですか?」
「ん〜家から近かったらなんでもいいかなぁ
特に将来の夢もないし」
現実で精一杯だし
「そうですかぁ心琴さんの家の近くだったら結構偏差値高そうなところばっかじゃないですか?」
「まぁ、その中でも楽なところを選ぶよ」
「新入生の皆さんご入学おめでとうございます。皆さんの〜 」
無事高校にも入れて友達もそこそこできた。
そして色々あったもののあっという間に2年になった
「なんで俺がお前の部活の勧誘の手伝いしなきゃならないんだよ、」
「お願いだよ心琴〜な?この通り!先輩に圧かけられてんだよぉ 」
「津野バスケだったよな?そんなに部員少ないの?」
「いや、別に少なくは無いけど人多い方がいいじゃん?」
脳筋かよ、
「はぁ、わかったよ」
「さすが!心琴俺の嫁!」
「はいはい」
「バスケ部です〜」
ビラ配りはいいけど結構紙あるな、
これ全部配らないといけないのか?
「貰います」
「あ、はいどうぞ 」
身長たけぇ、好青年だなぁ
「︎…ふふっ」
ん?なぜ笑った、でもなぜか見た事あるような
「心琴さん忘れちゃいました?
僕ですよ高井です」
「えっ!?高井くん?!
久しぶりだなぁ見ないうちに大きくなって」
1年以上ぶりの再会
高井くんは身長も声も手の大きさも全て変わっていた
「なんか親の気持ちわかった気がする」
「何言ってるんですか心琴さん!笑」
「てかなんでここに入ったんだ? 」
「明確な理由はありません
ですけど心琴さんがいると知って入りました!」
そう言って笑った高井は懐かしく思えた
「そっか、
高井俺の事好きじゃ〜ん!」
「好きですよ」
真剣な眼差し俺には勿体なく思った
「ありがとな!笑 俺戻るわ!じゃあな」
「はい!また明日」
「心琴〜どうだった?ビラ」
「まぁ少し余ったけど大体の人には配れたんじゃないかな?」
「ありがとぉ〜恩に着るぜ」
「ちょっ!津野先輩痛いですって!笑」
「お前〜また身長伸びたんじゃねぇの?
これでと食らって身長縮ませてやるっ」
懐かしいな
「ちょっと!心琴さん助けてくださいよ!」
「お〜い津野やめなさいっ」
「心琴に免じて許してやろう!」
キーンコーンカーンコーン
「ちょ!お前ら走れ遅刻する!」
「ちょっ津野先輩まったくださいっ!、
心琴さんも早く!」
「お、おう!」
朝からバタバタだな