般若と◯◯が付き合い出して、しばらくが経ったある日の事。
『久しぶりの連休なんだけど、俺の家に泊まりに来ないか?』
最近、忙しかった般若が久しぶりの連休……。
初めてのお泊まりの誘いだった。
『えっ……折角のお休みなのに、私がお邪魔しても、良いんですか?』
『……嫌だったら誘わねぇし、お前は俺の彼女なんだから、良いに決まってるだろ?』
『……般若さん……』
俺の彼女と言われ、ときめく◯◯。
そして、初めてのお泊まりが決定した。
そして、お泊まり当日。
いつもの様に、待ち合わせをして、デートをした2人。
ただ、いつもと違うのは、帰る場所が一緒だと言う事。
『よし、じゃあ俺の家に帰るか……』
『はい!』
般若の家に着くと、般若が玄関のドアを開けてくれた。
『……どうぞ?』
般若に招き入れられる◯◯。
『……お邪魔します……』
何度か来た事がある般若の家だが、初めてのお泊まりをすると思うと、また違った風に見える。
『夕飯は、食べて来たし、どうする?……先に風呂入ってくるか?』
『えっ!!……あ、般若さんが先の方が……』
『あぁ、別に先に入って来いよ、俺は後でいいから……』
般若に、そう言われ、先にお風呂に入る◯◯。
お風呂に入りながら、色々と考える。
『……あぁ……ドキドキする……般若さんは、どう思ってるのかな……』
しばらくして、お風呂から出た◯◯。
『般若さん、お風呂ありがとうございました……』
『!……あぁ……部屋着姿……可愛いな……今日は、もう遅いし、まだ明日もあるから、先に寝室に行ってろ……』
『!わ、分かりました……』
般若は、そう言って、お風呂へと向かった。
『……良かった……新しく買って良かった……』
その頃、般若は……。
湯船に浸かりながら、考え込んでいた……。
『……どうすっかなぁ……この後……正直……限界なんだよなぁ……』
何やら悶々と考え込んでいる様子だった。
しばらくして、お風呂から出た般若。
そして、◯◯が居る寝室へと向かう。
◯◯は、ベッドの端に座って待っていた。
『……ベッドに入っていいんだけど?』
『えっ……あ……何だか……ドキドキしてしまって……』
顔を赤くして、そう言う◯◯が堪らない般若。
◯◯の隣に座ると、◯◯の顔を引き寄せ、キスをした。
それは、止まらずに深くなっていった。
『……んん……般若……さん……』
般若の部屋着を掴む◯◯。
ふと、般若が◯◯から離れた。
『……寝るか……』
『……えっ……』
般若は、そう言うと、ベッドに横になった。
そんな般若の部屋着を横になって背後から掴む◯◯。
『……し……しないんですか?』
『!?』
◯◯からの言葉に、思わず振り向く般若。
『……それ目当てで泊まりに誘った訳じゃ……いや……正直……全く無かった訳じゃないけど……まだした事ないし……お前の気持ちを優先してぇし……』
般若が、そう言うと◯◯は、般若にキスをした。
『……し、したいです!……そ、その……私は、まだ経験無くて……般若さんが初めてなんですけど……そ、それでも、良ければ……』
『……分かった……』
般若は、そう言うと◯◯に先程とは違う優しいキスをした。
『……大丈夫か?……痛いか?』
『ん……大丈夫……です……』
自分の下で、少し震えている◯◯。
般若は、両手で◯◯の顔を挟んでいった。
『……俺だけを見てろ……お前の初めてを怖くしたくねぇ……大丈夫だから……』
『般若さん……は……い……』
『……ありがとうな……お前の初めてを俺にしてくれて……』
般若が、そう言うと◯◯は涙を浮かべながら、微笑んだ。
自分の腕の中で、眠る◯◯を見つめる般若。
『……大切してやるからな……絶対に……』
そう囁き、般若は◯◯にキスをして眠りについた。
コメント
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ときめく○○ で きゃー、と顔を隠した私は馬鹿です。 彼女の気持ちを尊重する優しい般若さん、めっちゃしっくりきちゃいます︎💕︎︎
優しいKINGにキュンです(* 'ᵕ' )☆