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───ダンッ!!
『「え?」』
二人の間を割くようにパフェが置かれ、反射的にパフェを置いた人物を見る
するとそこにはメイド服を着たアザミがキレ気味でカラスバを睨んでいた
『えっ!?ア、アザミ!?』
「姉さんに近づかないでって言ったよね」
明らか誤解しているアザミにシオンとカラスバが驚く
『アザミ違うの!私が自分から近づいたの!!』
「姉さん、嘘つかなくていい。此奴がまた無理矢理姉さんを…」
『ほ、本当に違うの!!』
何処か必死な表情のシオンを見て、「本当に?」と再度確認するアザミ
そんなアザミに何度も頷くシオン
すると今度はシオンを強く睨む
「何してんの姉さん!馬鹿じゃないの!!」
『いだだだっ!!』
「ちょ!アザミ!!」
シオンの頬をつねるアザミにそれを止めようとするカラスバ
そんな3人を見たカナリィとムクが呟く
「なにあれ、修羅場?」
「恋多き男。」
「ちょっ、あークソッ、こないとこで騒ぐな阿呆!!」
あれからなんとか落ち着いたものの、アザミはシオンをジッと睨んでいる
まぁそら、無理矢理襲われて泣いとったのにその泣かされた張本人に自分から近寄ってるんやから怒られて当然や
アザミはしっかりしとるけど、シオンは相変わらず能天気というか危機感がないというか…
そんな事を思っているとガイ達が戻ってきてやっとこさユカリトーナメントが再開される
『これ、お返ししますね』
「いや着とき」
『…カラスバさんの横にいたら大丈夫ですから』
「……は?」
顔を少し赤らめてそう話すシオン
そんなシオンに対して1人頭を抱える
此奴なんなんや!?やっぱオレのこと好きなんか!?
いやでも此奴元から思わせぶりなとこ多かったし…これで勘違いして振られるのもごっつ悲しいやん!
「…まぁ、ここのMSBCの人間はサビ組の事恐れとるし、丁度ええんとちゃう?ま、まぁ…でもオレにはあんま近寄らんほうが─── 」
「え〜!シオン可愛い〜!!アザミさんもメイド服すごく似合ってる〜!!」
「お二人には私チョイスの最高級のメイド服を用意しましたから♡ 」
『でもちょっと胸元が……』
「それが一番の魅力ですのよ!」
「なんでやねん」
いつの間にかセイカとユカリに囲まれ恥ずかしそうに照れているシオン
先程まで一人語りしていた自分が恥ずかしく思えた
その後ユカリトーナメントは順調に進み、準決勝にはカラスバとセイカが進んでいた
『ガイ、初手で負けてるじゃん〜』
「ちょっと、下手売っちまっただけだ!」
『ふ〜ん?』
ガイの言葉にニヤニヤ笑いながらからかうシオン
「そういうお前だってカラスバさんには勝てないだろ!」
『ゔっ、ま、まだ戦ったことないから分からないじゃん!』
〖んぢゃ!ぢゃーっ!!〗
そんな事を話しているとアチャモが〖倒せる!〗というようにはしゃいでいる
そんなアチャモを見てガイと顔を見合せて笑った
準決勝はセイカの勝ちだった
#カラスバ
小鳥遊
3,884
35
哀雷🥀
126
そのまま決勝戦へ進むのかと思えば、緑と黒の特徴的なポケモンと共にボロボロの服を着たおじさんが現れる
「えっ!?えっ!?うそっ!?あれってフラダリ様っすよね……!?」
「黙れ、ジプソ。フラダリさんの前で恥ずかしいやろ」
何処かザワつく会場
フラダリ…ということは5年前に大事件を起こした張本人か
資料では行方不明と聞いていたけど、生きていたとは
『(でもだいぶ資料で聞いていたより雰囲気も身なりも違う…)』
どうやらこのポケモンがセイカの腕を試したいらしい
それからすぐにセイカとそのポケモンとの勝負が始まった
勿論結果はセイカの勝利、それに満足したのか何かを感じたのかジガルデとフラダリさんはホテルを出ていった
そしてそれからすぐに気を取り直しユカリさんとセイカの勝負が始まる
やはりユカリさんもこういう勝負を開くだけあるというか…かなり強い
しかしセイカは元々の才能もあるのだろう、ポケモンの技を出すタイミングやポケモンの性格を熟知している
『…凄いな……』
「セイカはほんま強い奴やで」
口角を上げ、魅入るようにセイカを見るカラスバ
『…セイカの事好きですか?』
「そらまぁ、強いやつは好きやで。戦っとっておもろいしな!」
そうやって笑うカラスバに少し胸が締め付けられる
やはりセイカは誰が見ても素敵な女性なのだろう
キラキラ光る太陽のように眩しくて可愛らしい笑顔
私もそんなセイカが大好きだ
『(…だからこそ、敵わないな……)』