〜図書館にいるあの子〜
亮平side
凄く頑張って毎日勉強しに来てる子がいる
表情がコロコロ変わるから
見てるだけで面白い
難しい問題なのかな、とか
解けたんだな、とか
手に取るように分かる表情が何とも可愛い
あ、やば、目合っちゃった
まさか自分が見られてるなんて
思ってないあの子はずっとキョロキョロしてる
自分だって分かった時に見せた
照れて顔を隠す仕草が
俺の心にグサッときた
勉強を邪魔してしまって申し訳ない罪悪感と
気分転換をしたくて
俺は席をはずし、外へ出た
〇「…あのっ」
亮「…あ、」
そこにはさっきのあの子が
亮「ごめん、めっちゃ見つめて!」
「勉強のお邪魔しちゃったよね?」
〇「っいえ、いいんです」
「…私も」
亮「…?」
〇「…私も盗み見てたので おあいこです…」
嘘でしょ?
俺のこと見てくれてたの?
気づかなかった…
…なんか嬉しいし笑
〇「…またっ、ここにいるのでっ」
「…会えるの楽しみに、してます、」
亮「…うん、俺も楽しみにしてるね」
〇「…あの、」
「…貴方ともっと話したい…です」
「…だめ、ですか?」
…可愛い
亮「…じゃあこの後ご飯でもどう?」
〇「…行きたいです! 」
亮「じゃあ、決まり」
〇「荷物取ってきますね!」
初めて話す女の子を食事に誘うなんて
大胆なこと初めてした
だけど
反応が初心で、ちょっぴりあざといキミに
俺はもう夢中みたいだ
end…
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