叔母さんはそうやって私に大切なことを一杯教えてくれる。だから私も叔母さんのために頑張ろうと思える。料理も掃除も洗濯も、叔母さんのためだと思ったらやれた。だけど、シュンくんのためにやろうって想像したら、ものすごく嫌な気分になった。
『あ~…そういうことなんだな』
って思えた。でも、そうやって家のことをしてても、麗がぐずったらそっちを優先した。私を必要としてる麗を無視するとか、できなかった。なんでも言いなりになんてもちろんなれないけど、無視なんてできないよ。私が勝手に生んだんだもん。勝手に来てもらったんだもん。
「ごめんね。でも、ママ頑張るよ」
笑顔でそう話し掛けたらね、麗も機嫌を直してくれるんだ。