あれは、暑い夏の日だったと思う
月の綺麗な夜…
俺は、誰かから離れた
綺麗な金髪
誰もが振り返るような顔立ち
吸い込まれるような深い黄色の目
優しい声
お人好しで誰からでも好かれる性格
最強と謳われる強さ
朧気な記憶だけど、明確なのは、
その時は、きっと幼いながらに察していたんだと思う
あぁ、きっと…
俺が手の届くものではないって
俺は…
隣にいちゃいけないんだって
だから離れた
今更後悔なんてしてないはずだ
だって自分から離れてったんだし、
…でも、
思い出すってことは、夢に出てくるってことは…
俺はまた、君に会いたいと思ってるってこと…?
知らない君に、
「またね」と笑いかけてくれた君に
会ってみたい
ガチャ))
「みこと?朝だよー?」
もう朝、早いなぁ…
「ありがとぉらんらん…」
「全く、笑寝坊助は早く治しましょうねー王子様笑」
「分かってるし…てか王子じゃないし」
バタバタ…))
「?…外、騒がしいけど何かあったの?」
「あぁ、郊外の崖付近で事故があったよ
結構大きな事故だったらしくて、死亡者も多数、負傷者も多数で事故現場付近の国の病床が埋まっちゃったからこの国へ運ばれた人も多いみたい
その影響で今ちょっとね」
「へぇ…
病床が埋まる…結構な規模だね
というか寝ててごめん」
「うん笑
まぁほら、みことは疲れてるだろうし…
それと、別件もあるしね」
「別件?…あぁ、」
この国では、というか今世界で問題視されているものがある
それが魔
魔は生命の負の感情から成るモノであり
かつ人に害をもたらす物である
魔はごく稀に人に乗り移ることがあり、これを魔人と呼んだり
魔の中でも特に危険と判断されたモノや一定数の殺戮を行ったモノを悪魔と呼ぶこともある
この魔に対抗するべく、覚醒し、能力と呼ばれる力を獲得した者の事を覚醒者と呼び、覚醒者は人々の救いとなる
覚醒者は集団で魔の討伐を行ったり個人で活動する者もいる
そして、覚醒者の中にも魔を神として信仰する者も現れた
その者達は必然的に魔人を生み出すほか殺戮等の犯罪を犯しているため殺処分対象とされており、近々ではメシアと名乗る集団を形成している
「メシアか…」
「…今回の事故も、不自然なことが多かったからメシアの必然的に起こされたものだって声が多くて、国の混乱が膨らんでる
協会はどうにか対処してるらしいけど…」
「…」
ガチャ))
「あれ、起きてんじゃん」
「いるま…!」
「早くしろよ、なつが腹減ったって」
「はーやーくー!!!」
「ほらな」
「笑 行くよみこと!」
「うん!」
【事故現場】
ガヤガヤ…))
「ふふっ笑上手くできたなー♪
いい人集り…
でも今回のターゲットはフォニア?だから…
早く来ないかなー♪」
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