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tn視点
あれからゾムが起きることなく過ごしている
なぁ、ゾム、はよ起きてや
お前と俺は軍の希望みたいなもんなんやから
お前がおらんと俺、、、
全体の指揮も下がってきてんねん
過去tn視点
「お前は軍の最高戦力だ」
何回そう言われただろう
「仲間にも弱味を見せるな」
仲間にも嘘を重ねた
「お前は軍の希望だ」
正直、嬉しくない
なんで?仲間と仲良くできても、本当の自分は出せない
俺より強い奴がいてくれれば、、、
?「今日からお世話になります、ゾムです」
「ゾムか、よろしくな」
笑顔で対応する
相手には完璧なところ以外を見せないように
zm「よろしくな!」
「まず、実力を測るために手合わせをしてもらうわ、シャオロン辺りがいいかな?」
zm「俺は、アンタとやりたいなぁ」
「え?」
驚いてしまった
慌てて平静を装い問い返す
「なんで?」
zm「え?強そうやから」
「そんな、、、理由で」
正直、羨ましい
感情で動くことが許されない俺にとってそれは、羨ましいし、妬ましかった
zm「あかんの?」
「別にええけど、、、」
zm「ならはよ行こうや!」
「うわ!ちょっと!」
手を引かれたまま俺は訓練所に入っていった
訓練所は少し薄暗かった
「えーと、ルール説明は?」
zm「いらん!覚えてるから!」
「そうなんか、開始の合図はどうするんや?」
zm「トントンが言って」
記憶力いいんやなぁ、俺の名前は言った覚えないから入軍手続きの時の書類からだろう
「それじゃやらしてもらいますわ、、、、、、スタート!」
合図と同時に動き出す
ゾムは動かない
そのまま終わらせようと首目掛けて剣を構える
あれ、そういえばこいつの武器はなんやったっけ
カキィン
鳴り響く金属音
思わず目を見開いた
この軍にいるヤツらは今ので終わるのに
今日は驚いてばっかやなぁ
気分が高揚するのが分かる
バッと後ろに下がり今度は様子を伺う
見た感じ相手の武器はナイフだ
今度は相手から攻めてきた
右手を大振りで振ってくる
受け止めるか悩んだがしゃがんで避ける
頭の上を通過した後に剣を振り上げる
これで終わり
そう油断したのが行けなかった
次の瞬間には トン と俺の首に偽ナイフが当たった
zm「よっしゃ!勝ったー!」
「負けた、、、いやーあんさん強いなぁ」
負けたというのに、嫌じゃなかった
それどころか少し、気が軽くなった気がした
zm「なぁ、トントン、素を見せてくれへんか?」
「え?なんで?」
zm「勝者の特権ってことで!いいやろ?なぁなぁ」
「わかったから黙らんかい!」
zm「スミマセーン」
この日は他愛もない話で終わった
軍に入ってから1番楽しい日をおくれた
これからはゾムが軍の希望になるんやろなぁ
そしたら俺はお役御免か
悪い気はしないな
ありがとなゾム、俺がまだ俺でいるうちに来てくれて
お前はこの軍の希望として頑張ってな
訓練所は相変わらず薄暗く、何処か寂しい雰囲気がした