em視点
ゾムさんの体はいい方に進んではいるらしいが目が覚める気配がない
ゾムさん、私は貴方に知識を与えることが楽しかったんですよ
私は間違ってなかったんだと思えて
また、知識を教えさせてください
過去em視点
誰か、私を認めて下さいよ
そんな言葉はもう言わない
言っても意味ないんやから
「戦闘が出来ないなら足だけは引っ張んなよ」
足手まといにならないために必死だった
あーあ、私がしてきたことは無駄だったんやろか
今日もまた私は、木の香りがする図書室に一人
zm「なぁ、何してるん?」
彼は確か、最近入ったゾムさん、、、でしたっけ
てか彼、今わたしにはなしかけました?
「、、、私ですか?」
zm「お前以外誰がおんねん、、、」
「それもそうですね、本を読んでいるんです」
zm「ふーん、おもろいん?」
「まぁ、面白いですよ、新しいことを知るのは特に」
zm「、、、じゃあさ、なんか教えてや」
「え?」
zm「知るのが楽しいんやろ?教えてや!」
まさか、そう来るとは、、、
どうせ言ったとしてすぐに飽きて何処か行ってしまうのだろう
まぁ、嫌われて居場所が無くなるのは嫌なので断れないんですけどね
「いいですよ」
zm「いいん!?やったー!」
「何がいいですか?」
zm「今読んでるやつについて教えてや」
「これですか?これは爆弾の構造についてです」
zm「爆弾の?」
「はい、例えばこれはーーーで、ここにーーーすると出来るみたいな」
zm「なんで出来るん?」
「よくぞ聞いてくれました!実はーーーーで、ーーーだから、ーーーーーなんですよ!」
ベラベラと長く喋ってしまった
やらかした
そう思った時には言い終わったときで
恐る恐るゾムさんの様子を伺う
zm「へー、そうなんや、爆弾ってこうなってたんやな!」
思ってもない反応が返ってきた
「面白いですか?」
何を聞いてるんや私
どうせ、面白くないって返ってくるのに
zm「おもろいよ、思っていた以上に」
救われた気がした
そんなことを言ってくれる人がいるなんて
ありがとうございます
おかげでまだ希望が持てました
今日は、本の香りがする図書室にあなたと2人
きっと明日も明後日も
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