テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
夏だと言うのに異様に静かな道端を歩いていた
『あぁ、もうすぐ夏休みが終わるな。』
なんて呑気なことを考えていた
夏休み明けの9月は
自〇者が1年の中で1番多い月らしい
みんな地獄に帰りたくはないのだろう
宿題も多いし
自分もそのうちの一人っちゃ一人だ
タヒにたい訳でも、虐められている訳でもない
ただ何故かは分からないが辛いのだ
行きたくない理由は?
と問われれば何も答えられない。
その程度の悩みや辛さだ 本当にくだらない
こんな馬鹿みたいなことを考えながら自分は
涼しい場所を探していた。
狂気的な暑さなのに外に出ている方がおかしい
でも、家にはいられないから外に居るしか無かった
暫く歩くと昔 あそんだ岩山があった
そこの岩はとても冷たく、心地よかった
生き物も何処が涼しいのかが 分かるのだろう
異様なほど静かだった道端とは違い
蝉が五月蝿く鳴いていた
お昼位から夕方頃までそこに居た
耳も流石に慣れてきたのか、
蝉の声は岩に吸われたかのように気にならなかった
そして沈むように眠りについた
━━━━━━━━━━━━━━━
微解説
松尾芭蕉さんの
【閑さや岩にしみ入る蝉の声】
のイメージ作品です。
お話の中にも書いてありますが、この人は
『狂気的暑さ』の中『お昼から夕方頃までそこに居た』んですね。
どれだけ熱中症対策をしていようとも
そんな長時間外に居ては具合が悪くなってしまうでしょう。
この人は『耳が慣れてきた』と勘違いをしていますが、
意識が遠のいて行ってしまっているんです
分かりずらいですね
この人は学校に問題があった訳では無いんです
『外に居るしか無かった』
そう、お家側に問題があったんです
家でのストレスなどで、
人との関わりを無意識に避けてしまって、学校に行きたくなくなってしまったんです
最後の『沈むように眠りについた』の解釈はお任せします。
ただ、体力が無くなって寝てしまったのか
それとも__
ちなみに私の学校に行きたくない理由は
外が暑すぎるからです😊
コメント
8件
……もう天才だわ。解説とかもわかりやすいし、表現がめっちゃ良すぎる。解説見てからだけど、最後の「沈むように〜」が両方に取れるのが凄すぎる。
ほんとに好きだなぁって 表現の仕方がとても
ちなみにですが、夏休みはもう1週間くらい前に明けてます。まだ夏休みの人が居たら妬ましいです